ツレがうつになりまして。の感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

ツレがうつになりまして。

4.504.50
文章力
4.38
ストーリー
4.50
キャラクター
4.50
設定
4.50
演出
4.63
感想数
4
読んだ人
5

ツレがうつになりまして。の感想一覧

細川 貂々による小説「ツレがうつになりまして。」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

うつ病という試練を知る

支持された理由人間は生きているかぎりいろんな病気にかかる可能性があります。あとがきで語られているように、なぜだか本当に死にたくなってしまうところがこの病気の怖くて不思議なところ、という点においては、手術で悪いところを取ることによって治る病気とはまったく違うことが分かります。野生ならもちろん、人間と一緒に暮らしている犬でさえも、なんかつまらないな、遊んで欲しいな、と思っても「死にたい」と思うことはないでしょう。自分は誰かの役に立っているか?と考えたり、理想と現実のギャップを感じてしまうような高度な脳を持つ人間だからこそかかるのだと思います。そして何をもって治ったとするか、が大変あいまいだということも特徴といえるでしょうか。脳内のこの物質が減りました、だから完治です、という目に見えるゴールがありません。おそらくこの病気にかかった方の数だけ違うゴールがあり、その入口に立った人はこの先目指す治...この感想を読む

5.05.0
  • いちごだいふくいちごだいふく
  • 90view
  • 2088文字

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