ReMemberのあらすじ・作品解説
ReMemberは、講談社のモーニングにて2010年36・37合併号から2012年34号まで連載されていた、王欣太の漫画作品である。単行本は全7巻が発売されている。 舞台は終戦直後の1945年9月9日の東京。その焼け跡となった場所に突然出現した謎の男。男は記憶喪失になっており、自分の正体がわからない状態であった。やがて男は「ザジ」という呼び名をつけられる。ザジは自分の居場所と正体を探し始め、その周りには癖が強く様々な特徴を持つ男たちが集いだす。「博物空間(エバーランド)」と呼ばれる閉鎖空間で繰り広げられる、男たちの血で血を洗う戦いと熱い友情を描く物語である。 実力が高いことで有名な王欣太の優れた画力と、シビアで生々しい世界観、そして個性的な魅力溢れるキャラクターたちが評価され、人気のある作品となっている。戦後の荒廃した街で苦しくも力強く生きる人々を描写し、多くの読者にメッセージ性を感じさせる作品である。
ReMemberの評価
ReMemberの感想
任侠
ReMemberは王欣太先生の漫画です。記憶喪失の男が任侠(ちなみに任侠とは・・・・任俠(にんきょう)とは本来、仁義を重んじ、困っている人や苦しんでいる人見ると 放っておけず、そんな人達をたすけるために体を張る自己犠牲的精神を指す語。)の世界に足をふみいれて、男気に触れる作品になっています。戦後の焼け野原となった東京が舞台で、主人公は完全に記憶を無くしていて、自分が誰かもわかりません。ザジと呼ばれていますが、本当の名前はわからないという状況。この主人公であるザジと、ザジが出会う男達との交流を描いた漫画になっています。蒼天航路が好きだったのですが、今回もとても面白かったです。