おいらんガールの評価
おいらんガールの感想
主人と下僕の立場逆転⁈〜変わらぬ忠誠心〜
江戸時代。お金持ちの[椿]という女の子がいました。その家の奉公人、下僕の[真]という男の子。2人は幼い頃からずっとその関係で過ごしてきました。ある日のこと、椿の家が何者かに放火され全焼し、お金持ち何もかも失ってしまいます。家族にも見放され、椿は吉原へ花魁として売られてしまいました。そこで、椿の姉女郎として紹介されたのが[鷹尾]。吉原1番の美女と謳われ、巧みな手練手管で男共を魅了しているカリスマでした。鷹尾は椿にとても厳しく接しました。しかし、椿は一切弱音を吐かず、鷹尾を超えるため、鷹尾を超えるためと努力していました。そんな時に衝撃の事実が明かされるのです。それは鷹尾花魁はなんとかつての奉公人の真だったのです。あれ?男の子じゃなかったの?その通りです。男の子です!!なぜ、男の子の真が鷹尾花魁として、女として吉原で生きているのか。それは全て椿のためだったのです。厳してくていたのも、意地悪をしていた...この感想を読む
ベタベタじゃない甘いラブストーリー
やはり響先生の描くキャラクターは綺麗で素敵!別の作品でも書いたが、絵が綺麗で読んでて眼が癒されます。花魁が題材なだけに、華やかで美しくそして哀しさもあるが、この方の描く物語は哀しいだけではなくその中でも懸命に生きる前向きさがあり、読み終わった後はホッと出来る優しい物語です。子供の時に花街に売られた女の子が主人公。棒行人との恋愛事情とベタな設定だが、この響ワタル先生の主人公は寂しい生い立ちでもそれを感じさせない前向きな元気な主人公!男の子が甘やかしたくても、甘やかされない元気なキャラがベタベタな恋愛感を出さずスッキリ読めるんだろうと思う。だからこそ、主人公の女の子がいっぱいいっぱいになった時の助けにくる男の子のヒーロー感が増すのだろう。題材が花街の花魁なだけにハッピーなだけでは無いがそれを感じさせない強く生きた女性が描かれていて、読んでいて“前向きに頑張る”が伝わり気楽に読める。あっ、こ...この感想を読む