虹のランナーのあらすじ・作品解説
虹のランナーとはちば拓によって描かれた陸上を題材としたマンガである。1988年集英社、週刊少年ジャンプに合計12回にわたって連載された。 かつて陸上を題材としたマンガは目新しく、多くの注目を集めた。家庭内で兄の一郎ばかりが贔屓され、両親から愛情を与えられず無視されており、その結果グレた生活を送っていた主人公の柴村治朗が、兄一郎の後輩だった速水陽子が顧問を務める陸上部に入るところから物語が始まる。校内でも熱血指導で有名な顧問速水だが、そんな彼女が主人公治朗を含む陸上部員を育て、やがて選手たちがおのおの自分の力に目覚めていき、チーム一丸となって強くなっていくという展開が繰り広げられている。短距離走、長距離走などの個人種目はともかく、陸上競技として駅伝を題材にしたものは非常に珍しく、「チームプレイ」を描くマンガの先駆けとなった。最終的に父親の考えに気づき改心していくところでストーリーが完結している。