おばさん未満の評価
おばさん未満についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
おばさん未満の感想
未満? いや、真っ只中の本でしょう。
「おばさん未満」という表題だが、内容は、「おばさん」について書かれた本だと感じた。著者の鋭いツッコミは、あくまでも「他のおばさん」について書かれたもので、自己には向けられない。そこが少々残念。しかし、水森亜土の描く、表紙はかわいい。身につまされる事もいくつかあって、面白く読む事が出来た。自分には当てはまらない事も、周りはそうなのかな、と思い、参考になったような気もする。視点としては、かなり意地の悪い書き方もしているけれど、そこが持ち味なのでしょう。「友達」と言う項目が一番良かった。「大人は、友達を機能で使い分ける」「人生の曲面を迎える度に、友達の種類は増えていく」そうできるくらい、自己の世界が広く、友達の数も多ければ、楽しい人生だろうと思った。