馬鹿者のすべてのあらすじ・作品解説
馬鹿者のすべては、村岡ユウの漫画作品で、週刊ヤングジャンプ2010年No.23から連載を開始、2011年No.15で終了、単行本として全4巻を刊行している。 今作品は、子供の頃のいじめられた過去を封印していた28歳の宇治田真が、不公平な世の中と立ち向かう物語である。 コンビニの店長をしている宇治田真は、天候に合わせた商品発注や、購入単価が上昇している顧客が好む商品の確保、在庫確認などの指示を店員にてきぱきと出している。宇治田は几帳面な性格で月々の売上と販売金額の誤差を把握しており、100円の誤差といえどもレジの下に這いつくばって探すほどである。その日の夜、ミュージシャンでメジャーデビューを決めた坂本の送別会の帰り道、携帯電話がなり上京し漫画家を目指していたバイトの今井がコンビニで強盗に抵抗して負傷、死亡したことを知る。 事件以来、宇治田はあの事件の夜の防犯ビデオを何度も見返す。1円を大事にする宇治田を尊敬していた今井の死、高校時代にいじめられた記憶、この二つが重なり、ボクシングジムを訪れた。目的は高校時代に宇治田をいじめていた現役東洋太平洋チャンピオンの南哲也を倒し不公平を正すこと。