惜日(せきじつ)のアリスの評価
惜日(せきじつ)のアリスについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
惜日(せきじつ)のアリスの感想
言葉にまつわる物語。
独特の雰囲気が流れる小説でした。前々から気になっていたのですが、本屋にサイン本が置いてあったのをきっかけに購入。想像していたのとは違う感じだったので、驚きでしたが、とても不思議な魅力に溢れる作品だと思いました。日頃から言葉に触れることは好きでいたつもりですが、言葉の世界というものは、思っているよりもずっと、深いものだと気付かされました。ストーリーは人によってはとっつきにくいかもしれませんが、読み進めていくとあれよあれよとハメられて、ふと我に返ると、まったく違った場所へと運ばれる、そんな体験でした。印象的な描写がいくつもあり、勉強になりました。好みは分かれるかもしれませんが、私は好きです。