リアル鬼ごっこの感想一覧
山田悠介による小説「リアル鬼ごっこ」についての感想が9件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ホラーかと思いきや。
またもや娘につられて読みました。やっぱり理不尽ワールドですね、相変わらず。タイトルから、ホラーなのかと思いましたが(化け物に追い回されるような)ホラーではありませんでした。まず日本で王様がいるというのも無理があるのですが、この方の作品はいつも設定がありえないのでまたかという感じでなんとか受け入れてしまいます。今度は佐藤さんが理不尽に殺されます。ありえませんよね・・・。何から何までありえないので、読んでいると段々と虚しくなってきます。そしてお決まりの残酷な殺人ワールド。若い人にはうけているようですし、私も作品によってはこの作者の描写が好きなのですが・・・本書については褒めるところ無し。
最初は面白い!最後はおしい?!
今までにない発想で、結構ワクワクして読み始め、最初は期待を裏切らず息をつかせない展開で、物語の中に一緒に入ってしまうようなそんな感じでした。 一番思うのは、べたですが佐藤じゃなくてよかったと(笑) 私の友人には、佐藤がいるので頑張って逃げてくれ~とそんな気持ちまで出てきちゃいました。 最後がなんていうか、失速してしまうというか、この作者はおしいなあって他の小説みても思ってしまいます。 やっぱり、読者はホラーには「え~、まさかそんな~」みたいな展開を望んでる傾向があると思うのですが、この作品は「え~、あ~そ~」みたいに最後なっちゃいました。 ただ、設定やストーリーは斬新なので、読んでみる価値はあるなと思います。 佐藤さんは、気を付けて読んでくださいね・・・
タイトル
リアルな鬼ごっこ!リアル?どんな?って感じで、タイトルには引きつめる要素があり、「つかみ」はほぼ満点。若者に人気がありそうなタイトルかと思います。ボクは映画を見てから、この原作を読みました。正直、映画はめちゃめちゃ面白くなかったです。なので、原作はどのようなもんだと思い、読みました。結果...読まなければよかった。途中で断念しようかと10回は思いました。結局、主人公生き残るんかい!!んで「佐藤さん」という名前の人物がいる王様が支配している世界はわかりにくかった。設定が嫌い。愚痴ばっかり書き連ねましたが、いいところを1つあげるとするなら、タイトル。つまり、出落ち。
世界観は面白いのに文章が拙いのが残念
『王様が「佐藤姓の人間を自分以外全員殺してしまえ」と驚愕の命令をくだすところから命をかけたリアルな鬼ごっこが始まる』という設定はとても衝撃的で興味深くいくらでも面白い展開を思いつきそうなものなのに、ストーリーもキャラクターも大変中途半端なので読後も「ふーん・・・」としか感想が残らず・・・。ベタな展開にするならするでその醍醐味というものがあるだろうに小出し小出しなベタな展開に正直飽きてしまい、緊張感も感動も湧いてこなかった。なにより。同じ言葉を多用するとかリズム感がなかったりで文章表現が拙すぎてストーリーや情景があまり頭に入ってこなかった。小説としては稚拙だと言わざるをえない。
佐藤さん
時は西暦3000年、絶対的な権力をふるう王の指令は、王国全土を巻き込んだデス・ゲームでした。佐藤性の人々を排除する鬼ごっこがはじまるのです。23時から1時間、1週間の鬼ごっこが始まるのです。佐藤性の人を感知するマスクをかぶった鬼が捕まえに来ます。もし、抵抗すれば簡単に殺されてしまうのです。佐藤翼は自分を、そして愛する家族と友達をを守ることができるのか?私の苗字は鈴木です。もし、王の指令が鈴木性であったのならと考えるとぞっとします。日々、1人に対する鬼の数が増えていく中で自分が逃げ切ることができるとは思いません。王様の考えは私にはさっぱりわかりません。
ん~~~~。微妙です。
西暦3000年の未来を舞台にした作品です。細かい設定はあまりないのですが、王国となっていますが、まあ日本ですね。王国内の「佐藤」姓が多くなりすぎたので、これに不満を持ったワガママな王様(佐藤)が佐藤狩りを開始。この佐藤の中の一人が主人公となります。発想は面白いと思うのですが、これは小説なんでしょうか。。。映画化もされていますので、有名だと思います。映画は見たことがないのですが、発想が面白い分映画などで脚色されれば面白い作品になるのかもしれません。が、肝心の小説としては物足りない感がありました。著者が若いときに書き上げた作品(高校卒業後くらい)ということで、納得はできましたが。
どうすることもできない苦痛
西暦3000年。かなり未来の話です。この世界の日本には、王という存在がありその王の名前は「佐藤」という名字だった。しかし佐藤は全国に何百万人か存在しているため王は快く思っておらず。とうとう佐藤は自分だけでいいと言い出し、鬼ごっこをするように命じる。ルールは七日間逃げ続けること。鬼役は佐藤さん識別ゴーグルをかけた王国兵。七日間逃げきることのできた佐藤さんはどんな願い事でも叶える。こんな感じだったかな。まぁ全国の佐藤さんの命をかけた逃走劇って話です。この小説を読んでいて思ったことは、どんなに頑張ってもどうすることもできない状況に置かれてしまったとき、何もできない自分。認めたくない嫌な現実を受け入れるしかない人間の悲しさが描かれていたように感じます。
デビュー作
この作品、リアル鬼ごっこは山田悠介さんのデビュー作品です。映画にもなり話題になったので知っている人はたくさんいると思います!この、物語はタイトルにもある、鬼ごっこがテーマになっています(^o^)ある国の王様が気まぐれで佐藤という姓の人間を抹殺せよ。と命令します。そこからリアル鬼ごっこは始まります。全国の佐藤さんは逃げ回ることになります。この作品を読む人が、もし¨佐藤さん¨だったら、もっと親近感がわき物語に引き込まれていくと思います!自分に置き換えてよんだりするとさらに面白いと思います!(^o^)でも、ところどころ話がわからなくなる場面がありますね(>_
好き嫌いの別れる作品です
山田 悠介さんの作品を見たのはこれが初めて。西暦3000年の話で佐藤という姓をもつ人間の大量虐殺が行われるなか、主人公が幼い頃に生き別れた妹を探すストーリー。映画にもなり、話題になっていたのです購入してみましたが…これは…内容も、文章力もお金を取るレベルなのか疑ってしまいました。思っていたのと全然違った内容ということもあったのですが、それにしても細部の設定がいい加減だと思います。まあ、設定もそうなんですが、作中のとんでも展開が失笑モノ。小中学生が読むくらいにはいいのかな?読書慣れしていない人に向けて受けるように作ったのかもしれませんね。好き嫌いがきっぱり別れる作品でしょう。