世界の中心で、愛をさけぶの評価
世界の中心で、愛をさけぶについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
世界の中心で、愛をさけぶの感想
生と死、愛
『世界の中心で愛をさけぶ』この本を読み続けている間、心が静かにゆらゆら、揺れていた。涙が今にも、溢れ出しそうな状態が最初から最後まで続いた。気をぬくと、流れ出してしまいそうな涙。『一人で生きる人生は、ただ長く、退屈なものに感じられる。ところが好きな人と一緒だと、あっという間に分かれ道まで来てしまうのである。』好きだった男の子のことを思い出した。いろんなことが、あっという間に過ぎていく。世界に、色がついて見えるようになったわけじゃない。もともと色はついていた。だけど、見えるもの、聞こえてくるもの、感じることは、すべて彼を中心に、編み変えられていった。好きな人と共有した時間は、たとえ今、全然違う人と共に人生を過ごしていたとしても、よみがえってくる。今も好き、とか、そういうことではなくて、ただただよみがえってくるだけ。今と結びつかないところの時間として、今はもう、そこには決して介入できない時...この感想を読む