大江戸妖怪かわら版の評価
大江戸妖怪かわら版についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
大江戸妖怪かわら版の感想
妖怪たちが江戸に住む?!
人間界の江戸時代のパラレルワールドは、妖怪だらけの江戸時代の世界だった!お城や遊郭など江戸時代そのものなのに主人公の「雀」以外は、みんな妖怪で、でも普通に生活しています。火事が起こったりして、火消しが活躍するのも人間と同じ。でも、そこは妖怪。消し方が半端じゃない。面白い。人間、いえ妖怪描写が面白くて、物語自体も長くないのでスイスイ読めます。人間である雀が、この異界に落ちてきてどのようにしてかわら版屋の記者になったのか。そのあたりは、まだ謎なのですがこの異界で一生懸命に生きる姿が微笑ましく、思わず応援してしまいます。見え隠れする雀の悲しい過去など暗い部分もあるけれど、それでも楽しく読ませてくれるのは香月さんならではの語り口だと思います。