ヒュー・ジャックマンの思いがけないリアルな演技が印象的
重々しく悲痛な冒頭部分この映画はヒュー・ジャックマン演じるケラーの娘アンナが、隣人の娘ジョイとともに何者かによって誘拐されてしまうところから始まる。楽しげな感謝祭のパーティがたちまち地獄に変わるような親の心境は、子供を持つものなら誰しも痛いほど理解できるものだろう。この事件を担当するのは、担当して未解決に終わった事件がないという敏腕刑事、デビッド・ロキだ。でも捜査はまったく進展しない。そんな煮えるような苛立ちを含んだまま、ストーリーは進んでいく。このロキ刑事を、ジェイク・ギレンホールが演じている。ただこの刑事、どうもその“敏腕”というのが伝わらない。それはジェイク・ギレンホールのせいではなく監督の意図なのだろうけど、あまりにもどんくさいところが多かったので、敏腕という設定はいらないのではという気にさえなってしまった。この映画の監督はドゥニ・ヴィルヌーヴだ。同年再びジェイク・ギレンホール...この感想を読む
2.52.5
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