善き人のあらすじ・作品解説
劇作家C・P・テイラーの舞台劇の映画化作品で、ナチス統制下のドイツで善き人であろうと苦悩する大学教授を描いた、2008年に公開された独・伊合作映画。監督は「Oi ビシクレッタ」「汚れた心」のヴィセンテ・アモリン。脚本は「ヒットマン レクイエム」のジョン・ラサール。 1937年、ナチスが台頭し始めたドイツ。ベルリン大学の教授ジョンは、妻と2人の子供、そして要介護の母親を養うため、逆らわず穏便に暮らしていた。が、ある日、党の検閲委員長から、彼の人道的な死を描いた小説が総統の目に止まったため論文にするよう言われ、生活苦から加担することに。やがて彼はユダヤ人の親友がありながらも入党し、妻とは離婚、母親は施設に預け、愛人の元教え子アンと再婚、順風満帆の人生を歩み始めるが…。 ジョンを「ザ・ロード」のヴィゴ・モーテンセン、モーリスを「パトリオット」のジェイソン・アイザックス、アンを「ヴィーナス」のジョディ・ウィッテカーが演じている。他にジェマ・ジョーンズ、アナスタシア・ヒルなど。