ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないの感想一覧
映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
社会派ブラックバラエティ映画
あの2ちゃんねるのニュース速報板に書き込まれた物を基にした書籍を映画化した作品。元ニートの主人公がブラック企業に勤めはじめる。その主人公を演じているのが小池徹平……可愛すぎるだろっ!ととりあえずツッコミを入れておいた。もうちょっとダメな感じの主人公ならこの映画はもっと面白くなってたのかもしれないけど、小池徹平のコミカルな感じの演技も悪くなかったです。世の中には本当にこんな風に苦しみ悩んでいる人がいるんだろうなって思うと少し切ない気持ちにもなりますが、社会における自分の立ち位置の様なものっていつも自分自身が一番よくわかっているんですよね…。この作品でその事を改めて実感しました。
SE必見!!
面白いです。笑いあり、感動ありな作品です。SEという職種にあるあるなネタだと思います。人によっては共感できるところもたくさんあるのではないでしょうか?仕事の仕方と言うよりは、人間性だったり、協調性だったり、会社の空気だったり、色んなものが大切なんだろうなと思います。その人の能力とかではなく、もっと違う要素が仕事では大切になってくるんじゃないかなと思わせてくれる映画です。『なんの仕事をしているのか』ではなく『なんのために仕事をしているのか』がとても大切だと、私は感じました。ただ単に楽しむのもよし、深くメッセージを読み取るものよし。SEの人と一緒に観ると、観終わった時の感想が、より面白くなるんじゃないかなと思います。
ホラーあり、笑いあり
出始めが不思議です。なんか、へたれの主人公だなーと思って見てたらあっという間に引き込まれてしまいました。ニートが、何社も何社も面接に行ったんだけど、何社も落ちて。最後に身の上を泣きながら話したら採用になって、でも勤めた会社が口だけの上司。それにへこへこ頭を下げる部下。怖い事務のおばさん。しかも家に帰れない。サービス残業当たり前のブラック会社で。っていう感じで・・・。現代社会に生きるニートが頑張って働く様の映画です。今頑張って働く自分とニート時代の自分が心の中で葛藤している姿に感動して最後に泣いてしまいました。一生懸命働く新入社員の方に見ていただきたい映画です。
主人公の耐え抜く姿に感動
中学生時代にいじめを受け、8年間引き籠りだった中卒の主人公が、母の死をきっかけに社会復帰し、過酷な職場に耐え抜きながら成長していく物語。コメディ色が強いのかと思いきや、涙するシーンが多々ありました。「周りが変わらないなら自分が変わって、周りを巻き込んでやるしかない」と、長年人と関らない生活を送ってきた主人公が、人を巻き込みながら仕事をやり遂げる姿に感動。又、根暗な性格にコンプレックスを感じたり、学歴に対する社会からの厳しい目に晒されて辛い目に遭いながらもそれを受け入れて、懸命に現状を生き抜く様子に勇気づけられました。コンプレックスやストレスを抱えながらも現代社会を生きていく人ならば必ず共感できる部分があると思います。
ホラー映画をしのぐ人間の恐怖を味わいたいのなら
2ちゃんねる、そして漫画を読み、そしてDVDを見た。活字と絵で感じるブラック会社の印象。そして、人間模様。暗く・汚く・悲しく・辛く・それでまた逃げられない感たっぷりで。コメディというよりは、バトルロワイヤルに近い生き残り戦争のような印象を受ける。映像で見るブラック会社の印象。そして、人間模様。上記のような要素はあるが、プラスコメディと勇気。「負けるな!」と叫びたくなる。まるで、プロレスもしくは相撲を観戦応援している気持ちになる。個人的には、映像で見たほうが単純に良い。この作品は2年前ほどに鑑賞したのだが、いまだに脳裏に焼き付く言葉がある。それは、ラストでブラック会社の社長がボソっと言った言葉。「ソルジャーゲット」このシーンの恐ろしさ、人間の怖さはホラー映画をしのぐ。ぜひご覧いただきたい。