イン・ザ・プールの感想一覧
映画「イン・ザ・プール」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
勃ち止まれない映画No. 1
アレが止まらない!!イン・ザ・プールのストーリーは単純明快だ。松尾スズキ演じる精神科医の伊良部の元に奇妙な悩みを持った患者達が訪れる。一人目の患者はオダギリジョー演じる田口。『勃ちっぱなし』の症状を訴え泌尿器科に訪れるも原因は精神的なものだと判断され精神科に回される。勃ちっぱなしの原因はまさかのトラウマ。しかしトラウマなんぞで勃起し続けるなんて溜まったもんじゃない…映像中では局部に黒丸のモザイクがかかってますが、ここは彼の俳優魂に期待してモザイクの向こう側はスッポンポンであると勝手に解釈している。とにかくドラマ、映画と二枚目役かアウトローな役が印象的な俳優さんだけあって、ここまで汚れ役をやるのか!?という点でもかなり面白かったです。男であれば深刻な内容だとすぐ分かるかも知れないが、女性からするとたいそう滑稽なシーンの連続だ。 未だかつてあのオダギリジョーが下半身丸出しの役を演じた事が...この感想を読む
スイカを割ったらタネだけザザーン
贔屓気味ですが、やっぱり三木監督最高!!!!この世界観はたまらない!!!!!!!!!!!本作品は、様々な症状をもった患者さん(毎日プールで泳がないと気がすまない人、あそこが大変なことになっている人、火事にならないか心配で仕方がない人)が登場する。鑑賞し時間が経つと、「自分の悩みはなんてちっぽけなんだ」と安心して笑えてくる。そして、鑑賞後、なんだか特徴がない自分に物足りなさを感じてしまう。矛盾する感情が生まれる作品だ。個人的には、ふせえりさん演じる雑誌社の編集長がスイカを割ったら、スイカの種だけが出てきたシーンが見ていてクセになった。あのスイカにどうやって大量のタネを仕込んだのだろうか?興味がある。
中毒性すら感じる笑い
ミニシアターが好きな私と、オダギリジョーさんを好きな友達と一緒に映画館にて鑑賞。ファンには辛すぎるくらいオダギリジョーさんが演じきっていて、映画が終わった後、友達とどれだけ気まずい思いをしてしまったか・・・。出てくる笑いやネタは、ほとんどがB級。くだらなくて失笑してしまうシーンもあり。でもやっぱりこんな空気が好きだから、三木監督作品を欠かさずチェックしてしまうのだと思う。中毒性すら感じてしまう。いやもう本当に、勃起し続けるオダギリジョーさんや、その姿を黒丸でモザイクかけるところなど、衝撃的過ぎて忘れられない。ファンが見る時には、少々覚悟してからの方がいいと思う。
くだらない!とにかくくだならい面白さがココにはある!
一言で言ってしまえばズバリ「くだらない」!いきなり始めからオダギリジョーさんが勃起がおさまらない所から始まる。オダギリジョーさん演じる勃起が終始直らなくなってしまった青年、田辺誠一さん演じる1日1回はプールで泳がないと気が済まなくなっているプール依存超のエリートサラリーマン、市川実和子さん演じるなんでもかんでも確認しないと済まない性格で、自ら強迫神経症と診断してしまっているルポライターと、松尾スズキさん演じる精神科医とのオムニバス映画。冒頭で言ったとおりくだらないのですが、くだらない事こそ真剣にやる精神が三木聡監督作品には根付いていると思います。岩松了さんや三木聡監督の奥様ふせえりさんを始め、いつもの三木聡ファミリーも集結しており、岩松さんなどのシーンが出てくるだけで、三木聡ファンはニヤリとしてしまいます。