ヒポクラテスたちのあらすじ・作品解説
医大の最終学年を迎えた医大生たちの青春群像を描いた、1980年公開の日本映画。京都府立医科大学医学部卒で「風の歌を聴け」「ボクが病気になった理由」の大森一樹監督の出世作である。 京都府の洛北医科大学で最終学年を迎えた荻野愛作は、数人のグループに分かれ全ての課を経験学習する臨床実習に入る。グループには医学部に現役合格した優等生で美人のみどり、産婦人科病院の子息河本、ガリ勉の大場、家族持ちの加藤、野球好きの王(ワン)などがいて、寮には留年を重ねる本田や、学生運動に傾倒する南田などがいる。それぞれが悩みや迷いを抱える中、大学図書館に勤務する荻野の彼女、順子の妊娠が発覚するが…。 愛作役古尾谷雅人の出世作でもあり、みどり役元キャンディーズの伊藤蘭の復帰後第1作にあたることでも話題となった。また南田役内藤剛志、本田役斉藤洋介は、本作がデビュー作である。怪盗役で鈴木清順、小児科医役で手塚治虫、他に北山修などが特別出演している。他に原田芳雄、渡辺文雄、真喜志きさ子、柄本明、西塚肇、阿藤海など。
