ザ・グリードの感想一覧
映画「ザ・グリード」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
お次はなんだ
この映画って、よくB級映画として紹介されたりもするのですが、B級というほど低予算で作られた作品とは個人的に思いません。まあB級の定義自体が人によっては様々ですし、キャスティングにそこまで予算がかかっていなさそうなところを見れば、なるほど確かにB級と表現できなくはないのでしょう。ですが、リアルに動き回る奇怪の海洋生物が、惜しげもなく豪華客船の中を所狭しと暴れまくる様は、これをB級と断言してしまうと、他のB級映画に支障が出ると言っても過言ではない出来なのではないでしょうか。モンスターパニック映画としては、個人的にとても好きな一作です。
B級映画の名作
テレビでよく放映されていました。だが、単なるB級映画とバカにしちゃいけない。ちゃんと観ている側を考えた娯楽性を盛り込んでいる。適度なグロテスクさ、適度なアクション、適度なサービスシーン、適度な裏切り、適度な知名度の出演者、適度な緊張感、適度な登場人物の使い捨てと絶妙なバランスで成り立っている作品。まだ主人公ができたトリート・ウィリアムズ、徐々に注目され始めたファムケ・ヤンセン、今ひとつブレイクしないケヴィン・J・オコナーなどなど。もし、同じメンバーで再現するとギャラだけで製作費がぶっ飛ぶぐらい、出演者のほとんどが出世している作品でもある。物語は単純に海底から現れた巨大なタコのバケモノから逃げる構成ながら、B級映画の醍醐味を楽しめる王道の作品として一見の価値がある。とりあえず、鑑賞してしまうと、なぜか最後まで楽しんでいる自分がいる事に気づく事間違いなし。
そのまま飲み込まれるのは怖い
どでかいミミズに豪華客船が襲われる映画。よく、休日や平日の昼間に民放で放送していた。だから小さい頃から、何回も見てきた映画だ。生きたまま飲み込まれ、じわじわとお腹のなかでとかされるというのは本当に怖い。それが嫌で自殺しようとするのに、仲間割れで使い果たしたせいで弾がなく、飲み込まれるしかなくなる、というシーンがある。そのシーンがものすごく印象に残っている。思い出すだけでなんとなくぞくぞくする。またやばい生物がいそうな島にたどりついて、「お次はなんだ?」というセリフで終わる。そこはもう、国に帰って幸せになるぐらいのラストにしてほしかった。
日曜昼の時間泥棒
よく日曜のお昼にテレビで放送されてそうなB級映画です。こういうのをダラダラ見始めると、いつの間にか夕方になってたりするんですよね。私もテレビ放送をしていたのを、あまり期待しないで見たのですが思ってたより、内容もまとまっていて、CGも良くできていました。期待しないで見ると、そのクオリティにびっくりすること間違いなしです。こういう映画に必ず出てくる陽気な奴や、水に潜らないと逃げられないシーン、続きがあるの?みたいに感じに終わるラストシーンもお決まりですね。(そして、続きは制作されない)主人公の決めセリフが、最後にまた出てくるのも良かったです。