レオン/完全版の感想一覧
映画「レオン/完全版」についての感想が14件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ハードボイルドが女こどもにまで浸透したきっかけの一作
この作品はジャン=レノ、ナタリー・ポートマン、そしてゲイリー・オールドマンという三人の役者を一気に表舞台に押し上げたすごい作品だと思う。情報を検索してみれば、やれレオンとマチルダの関係はどうだの、と無粋なお愉しみに明け暮れる面も見えてくるが、作品そのものは「ニキータ」から続く、ハードボイルドな仕上がりで、むしろ作品に追随するファンの思い入れみたいなものにより、どんどん祭り上げられていってしまった感がある。ゲイリー・オールドマンのイカレ具合やレオンとマチルダの関係性など、大衆的な側に表現をひっぱっていったリュック・ベッソンの試み(かどうか怪しい気もするが)が時代に結びついたのだろう。そしてこの後、派生作品が大量に作られ続けていくことになった。そういう意味で、後生において蹂躙しつくされた作品という気もしないでもない。
生にしがみつくこと。
悲しい結末だけれど、レオンはマチルダのおかげで人間らしい感情を取り戻せたのだと思う。二人の日常の些細なやり取りや遊びが、見終わった後やけに鮮明に思い出されて、やるせない切なさを感じた。マチルダは幼いながらも、生きるということを自分なりに学び、これからも強く生きてくれるだろうと思わせてくれた。この映画でジャン・レノとナタリー・ポートマンが大好きになった。そして忘れちゃいけない、ゲイリー・オールドマンの奇人っぷり満載の演技。エア・フォース・ワンでもゲイリーは奇人の犯人役だったが、ホントにいい演技をする悪役だと思います。アクション映画でもあり、ヒューマンドラマでもあり、時間のある時にじっくり見るのにおすすめな作品です。
いい映画。
好き嫌いが別れる作品です。ナタリー・ポートマンの映画デビュー作なのですが、12才であの演技はびっくりしました。あまりにも大人っぽすぎます。初めてみた時に、年下だと知って衝撃だったことを覚えています。殺し屋と少女の、愛と死と復讐のストーリ。愛のために生き愛のために死ぬと言っても過言ではないくらい、たくさんの愛が詰まってます。アクションシーンも凄いです。ジャンレノのガンアクションシーンが、本当にかっこいい。ちょっとクールすぎる気もしますが。でも、そこがいいのかも。ラストが、すこし想像と違って、もう少しだけHappyに終わってほしかったです。
綺麗な終わり方をする映画
何度も観ました。毎回マチルダが、鉢植えの観葉植物を地植えにしてあげているシーンで涙が溢れてきます。今まで観た映画の中で一番綺麗な悲劇だし、これ以上の物を観たことがないです。好きな映画なんだけど、小さい子供が居ると観れない。暴力シーンが苦手な人もダメだし、暗い話が苦手な人もダメだし、好き嫌いが別れる映画だと思う。人を愛することを知らなかった殺し屋(レオン)に愛を教えた少女(マチルダ)を、自分の命と引き換えに守る。文章力が無くて表現しきれないけど短く説明するとこんな感じだと思います。レオンが死んだ後、彼が大事にしてた鉢植えの観葉植物を地植えにしてるシーンが一番切ないです。
一度は必ず見て欲しい
何回繰り返し観たか分からない。初めて観た時はマチルダと同い年だった。大人になりたくてたまらないマチルダがかわいくてかわいくてたまらなかったことを覚えている。心無い大人には心を閉ざして大人になりたくないとジタバタしているかと思えば、レオンのような不器用な大人にはまるでお姉さんのように接する時もあり、大人と子供の境界線でいる絶妙な描き方が好きだった。背伸びが好きな女の子は特に、一度は年の離れた男性を好きになると思う。その時、この映画を思い出す人は多いと思う。その後完全版が出たけれど、オリジナル版の方がオススメ。より多くの2人が見られるのはいいけれど、最後に一度だけ「I love you」と言う方が重みがあると思ったから。
殺し屋と少女の純愛?
さすがにアクションシーンをリュック・ベッソン監督作品だけあって素晴らしいものでドキドキさせてもらいました。この映画のアクションシーンも大切な場面だと思うのですが、やはりこの映画の最大の魅力はナタリー・ポートマン演じる12歳の少女とジャン・レノが演じる殺し屋の純愛ともとれる様なレオンにとったら娘の様に思っているだけの様な微妙な距離感の愛がたまらなく良いです。どっちにもとれる様な感じに描かれていていたしみる人によって判断される所なのかな?といった印象です。ラストも一生忘れないと思います。リュック・ベッソンの作品を他にも色々見ましたがこの映画が最高傑作だと思います。
殺し屋と少女の友情
ジャン・レノ演じる殺し屋レオンと、事件に巻き込まれて天涯孤独になってしまった少女ナタリー・ポートマン演じるマチルダの物語。ナタリー・ポートマンといえば、今でもこの映画の印象が強いです。しかしこの映画で一番強烈な印象を残しているのは、麻薬捜査官でありながら、自分もクスリに手を染めちゃっている悪徳捜査官スタンスフィールド役のゲイリー・オールドマンで間違いありません。本当にこの人が強烈過ぎて、レオンがかすんでしまいました。目の動きとか、クスリ噛み砕くときの動作とか、色々ヤバ過ぎでした。カッコいいけどこういうヨゴレ役ができる俳優さんは、本当にいいなぁと思います。
ナタリーポートマンありきの映画
ナタリーポートマンがこの世にいなかったらただのロリコン変態ヒゲづら殺し屋野郎が主演の映画になる所でしたね。ナタリーポートマンが幼いのにあれだけの色気を持ってたからこんな最高の作品になったのだと思います。子供っぽくて安心する一面もあって尚且つ大人の色気を振りかざしてくる様な感じがたまらない。目がいろんな事を語ってきますあとゲイリーオールドマンもすごく良かったですバチッとこの役に当てはまっていました。この完全版は未公開シーンをくわえたもので本当に有難い1本切なくて見てて本当に苦しくなってきますが週末とかゆっくり出来る時間があった時にまたみたくなってしまう映画。
殺し屋と少女の心の交わり
ニューヨークで殺し屋稼業を営んでいるレオンと、事件に巻き込まれて家族が皆殺しにされた少女マチルダが互いに知り合って二人で暮らすようになるところからストーリーがはじまります。マチルダは家族の復讐に銃の扱い方や殺し屋としてやっていく方法を習い、家族を殺した腐敗警官に戦いを挑みますが捕まります。レオンが突入して助け出されますがそれが二人の命を危うくします。大量の警察の部隊との抗争に巻き込まれ、レオンはなんとかマチルダを逃しますが、自分は最終的に危機に陥ります。ナタリーポートマンは生意気でありながら可愛らしく、リュックベッソンも朴訥な殺し屋として独特の味わいを出しています。ラストのスティングの音楽も締めるにふさわしい哀しみを含み、全体的に完成度の高い映画だと思います。
かなりストーリーも面白いです。
内容もサスペンスとアクションが入っていてかなり充実しています。内容はかなり複雑ですが、ニューヨークでで仕事をしている殺し屋ですが。ある日少女と出会います。この少女は彼と一緒に旅に出ますが、かなり変わった性格でこの2人の旅が面白くなります。みているとかなりせつない関係性ですが、可愛い感じでもありました。またこの物語実は監督が考えだした独自のアイデアをもとにつくられました。最終的には彼は打たれて亡くなりますが、少女がいきのこり感動のエンディングになります。この主演女優の女の子はミラですが、子供の頃から名役者ですね。みていてかなりはまってしまうのは、彼女の演技のお陰ではないでしょうか。
名作です
プロの殺し屋のジャン・レノが少女(ナタリー・ポートマン)との共同生活を通じて、人としての愛情や情緒を得ていく様がとても良いと思います。殺しの仕事以外不器用なジャン・レノが徐々に変わっていく様がきちんと描かれていてとてもいいですね。最後は、ナタリー・ポートマンの親の敵である刑事が二人の住むマンションに特殊部隊を派遣して戦闘になります。戦闘シーンも十分楽しめるのですが、一番の見所はジャン・レノがナタリー・ポートマンの身の安全を配慮して逃がすシーンです。そのあと敵の刑事と刺し違えて死んでしまうのですが、これまでの殺し屋としての彼からすればありえない行動なわけで、ナタリー・ポートマンとの生活で人間が変わった結果の行動として感動モノです。
何度観てもいい
言わずと知れたリュック・ベッソン監督の名作アクション映画「レオン」です。ジャン・レノ演じるプロの殺し屋レオンと、ナタリー・ポートマン演じる隣の部屋に住む少女マチルダの物語です。よく考えるとプロの殺し屋ってどんな設定だよ、とツッコミを入れたくなりますが映画を見ているときは全くそんな事は気になりません。ジャン・レノの演技がとても好きです。不器用だが心根が優しい男というのを自然に演じていてあの雰囲気は頭に残ります。ナタリー・ポートマンもとても可愛く、それだけでなく14歳くらいの少女の感じが出ていて物語に引き込まれてイキます。物語の流れや演出も文句のつけようがないし、名作ですね。
孤独な殺し屋と孤独な少女
リュックベッソンの初監督作品です。当時のコピーは「凶暴な純愛」ジャンレノが演じる寡黙で、不器用でシャイな殺し屋とナタリーポートマンが演じる、利発で活発な少女全く違う性格ながらも孤独な2人の物語です。ナタリーポートマンが、子役とは思えない見事な演技を披露していてとても魅力的ですね。毎日牛乳を飲み、観葉植物を日の当たる場所に移動させトレーニングをかかさず、片目を開けて寝るジャンレノも殺し屋という職業なのに、優しい部分を感じさせてくれます。ラストのスティングの『Shape of My Heart』が流れる頃には孤独な殺し屋、レオンの虜になっているはず。
悲しい雰囲気に満ちています。
プロの殺し屋レオンと隣人の少女マチルダの友情と復讐がテーマの語です。レオン役のジャン・レノ、マチルダ役のナタリー・ポートマンはこの映画で日本でもとても有名になりました。突き抜けたアクション映画を次々作りだしているリュック・ベッソン監督の映画の中で一番悲しい雰囲気に満ちた物語だと思います。麻薬組織がらみのサスペンスアクションの要素と、殺し屋と少女の人間同士の付き合い、友情物語という要素、それぞれが絡み合うとこんなに複雑なお話になるんだと思いました。個性派俳優ゲイリー・オールドマンがひとくせもふたくせもある極悪キャラを演じていて、見事にはまっています。