ジキル&ハイドの評価
ジキル&ハイドについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
ジキル&ハイドの感想
別の角度から
馴染み深い『ジキル博士とハイド氏』のストーリーをメイド視点で描いた作品。件の小説をもとにした小説『ジーキル&ハイドの恋』を原作としている。他者から見ると多重人格者ジキル博士がどのように見えていたかが垣間見れる面白い作品だ。舞台設定上、19世紀のロンドンの街が再現されているが、その妖しさといい猥雑さといい、雰囲気作りは素晴らしい。ただ、主役であるジキル博士とハイド氏二人のキャストにいまいち魅力が感じられない。それぞれの個性が固まっていないようにすら感じる。ただ、メイドのメアリーは素晴らしく、彼女がどうなるのか興味深く見ることができた。この作品は途中でティム・バートンが監督を務める予定になっていたが、プロデューサーとの衝突により降板している。彼が監督を務めていたら、もっとロンドンの空気は妖しくなっただろうし、主役も魅力的になったのではないかと思うと残念でならない。