シカゴの感想一覧
映画「シカゴ」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
もう全てがパーフェクト!
とにかく音楽がやっぱり最高!本場にはなかなか行けないので映画として見れるなんて!ジャズを基本としているのでジャズ好きにはたまらないです。「All That Jazz」から始まりますがその1曲だけでこの先が楽しみになる様な1曲です。キャラクターとしては個人的にはロキシーももちろん大好きですがヴェルマのアバズレっぷりが本当にたまらないです。レネー・ゼルウィガーのかまととぶりは見ていてさすがだなーと思いますしキャサリン・ゼダ=ジョーンズのヴェルマはもうハマり役としか言いようがない!セクシーで美人で性格が悪そう。さすが世界一の美女といわれただけの事はあります。リチャード・ギアもうさんくささがでていて最高でした。ミュージカル版のファンとしては映画でキャストが変わると歌唱力とかイメージされてる歌声があるのでそこが不安になるところでしたが全てを払拭してくれました。私が1番好きなのは刑務所の中のシーン。それぞれの女...この感想を読む
ミュージカル映画の傑作!
舞台は、1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシーは、愛人を殺してしまったことで殺人の容疑者となり、監獄に収監される。そこで出会ったのは、憧れのダンサー、ヴェルマだった・・・主役の二人を演じるレニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの渾身のパフォーマンスが素晴らしいです!二人は対照的なキャラクターとして描かれていますが、それぞれの違った魅力があって、非常に美しかったです。そんな中で、コミカルな悪徳弁護士を演じたリチャード・ギアも、普段よく見るシリアスなイメージとは違って、良い味を出していてよかったです。楽曲も素晴らしいですが、ミュージカルならではの演出が効果的に使われていて、観終わった後は爽快な気分になれました!
アカデミー賞6部門受賞の最高のミュージカル作品!
何と言ってもキャスト陣が豪華!ビリー役のリチャード・ギア。ヴェルマ役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。ロキシー役のレニーゼルウィガー。物語の舞台は、シカゴ。キャバレーダンサーのヴェルマに憧れるロキシー。彼女は、浮気相手に「ショーに売り込んでやる」と言われて、信じていたにも関わらず、裏切られ、殺し逮捕される。留置場には、ロキシーと同じく殺人を犯したヴェルマがいた。ヴェルマは、辣腕弁腰のビリーを雇い、一転、犯罪者から新聞紙面を飾るスターに生まれ変わる。欲がまみれている物語ですが、2人の女優の歌うジャズナンバーに聞き惚れてしまった。
見事な作品
監督が舞台出身の人だが、この作品は『映画としてミュージカルを魅せる』ことに特化して、最も成功した作品の一つだと思う。ミュージカルが苦手な人も、見たことが無い人も、老若男女、誰でも楽しめる超一流のショーとなっている。1920年代の、世界恐慌直前の、全てが熟みきって退廃的な時代を堪能しながら、その時代花形だったキャバレーのスターを夢見る一人の女とかつてスターだった女、その二人の嫉妬と欲望が花開く、まさにアメリカ的映画。ただ、コミカルさも忘れず、さらにミュージカルシーンでの歌と踊りも迫力満点。演技・歌・踊り、全てのショービジネスに関わるものを一気に楽しめる。基本的に舞台は裁判所と法廷のみで、ミュージカルシーンはある女の妄想の舞台という流れなので、現実と空想をしっかり分けることができる。ミュージカル映画のお手本のような作品だ。