ツイスターの感想一覧
映画「ツイスター」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
命がけで自然災害を追う
アメリカではポピュラーな自然災害「竜巻」をテーマに、自然災害に立ち向かう研究者達の知恵と勇気と愛を描いたドラマです。日本人の感覚からすれば「そんなでっかい竜巻なんて」といった感じで現実感のないファンタジーにしか見えないかもしれませんが、実際問題米国では、山火事と竜巻ってかなり深刻な問題だそうですね。まあでもそんな細かい事は気にせずに、自然災害に嬉々として立ち向かっていく頭のおかしな人達と竜巻の迫力を楽しめればいい映画だと思います。だってもう、竜巻から人々を守るとかそういう大義名分関係なしに、竜巻自体に魅了されてるんだもん、あの人たち。いるよね、自分の行為に酔っちゃって命差し出すようなおばかさん。連れまわされた恋人がかわいそうでした。
竜巻予報システムを構築ためのデータを収集するため、命がけで竜巻を追いかける研究者夫婦を描いた映画
「ツイスター」は1996年に公開されたアメリカ映画です。たしか、千葉市の劇場で公開当時に見ました。監督はこの前に「スピード」でヒットを飛ばしたヤン・デポンです。Wikiを見たらこの人「ダイ・ハード」の撮影監督でもあったんですね。映画を見ていて思ったのは、結局人間は巨大竜巻の前に無力なんですよね。ただ観察することしかできない。ものすごい勢いで人家や車や家畜なんかを吹き飛ばし、壊滅させていきます。日本人には竜巻の脅威がよく分からないと思いますが、ちょっとゴジラ映画に似たものがありました。そういった手におえない竜巻の被害者を減らすために、竜巻を予報するシステムを構築して被害を防がなければならない。そのためにはデータが要る、ということで命がけで竜巻を追いかける竜巻研究者夫婦の姿を描いた映画です。
竜巻オタクたちのすさまじい執念
トルネードハンター兼学者の主人公は、同じ学者の妻から離婚届のサインをもらうために竜巻発生地帯にいる妻に出会うが、同じ場所でかつての仲間だった男が、主人公のアイディアを盗用した装置を携えて巨大竜巻の調査に来ていた。主人公が来た目的は違ったが、結果主人公は妻のサポートをするため巨大竜巻の調査をすることになった。途中竜巻が家畜や家などを巻き込んですさまじい進み方をし、もはやこの中に調査装置を飛ばすことはムリだと主人公たちは考えたが、あるものを見て、主人公は調査装置の改良を思いつく・・・・・・。この映画はこれでもか、というほどのパニックムービーです。見ている途中おなかいっぱいになってきますので、パニックムービーが苦手な方は、少々厳しいかもしれません。竜巻発生装置がガチャガチャの玉の中に細かい装置を仕込んで羽をつけたものという非常にアナログな装置だったので、「え?」と思わずにいられませんでしたが...この感想を読む
竜巻の破壊力の凄さ
竜巻と聞いても、日本人には馴染みが浅かったが、近年の異常気象で、日本でも重大な竜巻の被害が現れるようになってきた。竜巻大国アメリカでは毎年多くの死者や被害者を産んでいる竜巻だが、その破壊力の凄さを描いているのがこの作品だ。竜巻は近付くのも恐ろしい自然現象だが、その規模を正確に読み取り進路を予測するために近付くことは、被害を小さくするために必要不可欠。勇敢に挑んでいく姿はフィクションかつエンターテイメント性の高いこの作品だからこそ感動も覚えるし、賞賛されるものではあるが、実際に竜巻に遭遇したならこんな行動は絶対にとってはいけないだろう。『絶対にマネしてはいけません』を心に刻みつつ、地球の生み出す自然現象の一端を垣間見て欲しい。