憎しみのあらすじ・作品解説
憎しみは、1996年に公開されたフランス映画である。監督・脚本は、「カフェ・オ・レ」「クリムゾン・リバー」「ゴシカ」のマチュー・カソヴィッツ。出演者は、ヴァンサン・カッセル、ユベール・クンデ、サイード・タグマウイ、フランソワ・レヴァンタル。 パリ郊外の低所得者世帯や移民が暮らす町で暴動が発生し、青年アブデュル・イシャが警官から暴行されて重体となり、入院する事件が起きる。暴動の翌日、サイード、ヴィンス、ユベールの3人はアブデュルの見舞いに行くが追い返されてしまう。暴動の騒ぎの中で警官の拳銃を拾っていたヴィンスは、アブデュルが死んだら警官を撃って殺すつもりだと告げる。暴動をきっかけに、不満と怒りを募らせた3人の若者の緊迫した1日をドキュメンタリー・タッチでリアルに描き出し、高い評価を得た作品である。 カンヌ国際映画祭にて監督賞、セザール賞にて最優秀作品賞を受賞した。 2010年にBlu-rayが発売された。
