第三の男の評価
第三の男についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
第三の男の感想
白黒でも美しく面白い
タイトルだけで内容が思い出されてしまう名作です。第二次大戦後のドイツで連合国に占領状態であるウィーンが舞台です。かつての親友に会いに来た主人公は、イギリス人のMPや周囲の人間から親友が事故死し、また過去に後暗い闇商売に従事していた事実を知らされます。信じられない主人公は独自に調べようとする中、死んだはずの友人が現れます。闇商売が原因で多数の被害者を出していたために警察に追われる身であり姿を隠していたわけです。親友のもたらした闇商売の害悪のひどさを知ると、主人公は過去の感情を捨て去って親友を警察に売る側にたちます。下水道の追跡シーンの中、親友は銃弾に帰らぬ人となります。映像シーンには所々古い点がありますが、最後の追跡シーンは白黒ながら圧巻です。キャラやテーマや名台詞が決まっていますし、歴史に残るだけの完成度を誇ります。白黒ですが問題なく十分に楽しめる作品です。