存在の耐えられない軽さの評価
存在の耐えられない軽さについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
存在の耐えられない軽さの感想
重苦しい雰囲気が切ない
冷戦が終わった今、プラハは美しい城下町として、ヨーロッパでも人気の観光スポットになっています。かつて、そこが、ソ連の支配下におかれて、抑圧された社会主義国家であったなんて、想像しがたいほどです。ミラン・クンデラの小説を映画化したこの作品では、冷戦時代の重苦しい空気が見事に描かれています。プレーボーイの脳外科医トマシュの役を、ダニエル・デイ・ルイスがクールに演じています。女がダメダメと思いながらも惚れてしまうような男性の役で、映画を観ている私も彼に恋してしまいました。同時期の彼の出演映画を何本か観たのですが、トマシュ役が一番セクシーで素敵です。また、相手役のジュリエット・ビノシュの凛とした感じも、物語を切なく感じさせます。冷戦時代の空気感を感じることができる作品ですが、私は恋愛映画として、この作品が好きです。