クリスマス・キャロルの評価
クリスマス・キャロルについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
クリスマス・キャロルの感想
人間不滅のテーマであるヒューマニズムと善意の勝利を、ほのぼのと高らかに歌い上げたミュージカル映画の傑作 「クリスマス・キャロル」
「オリバー!」に続いて、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの原作「クリスマス・キャロル」が再び慈愛に満ちたミュージカル映画として作られました。監督は「ミス・ブロディの青春」「ポセイドン・アドベンチャー」のロナルド・ニーム。このロナルド・ニーム監督は、「ミス・ブロディの青春」で見せた人間理解の深い、神経の細やかな演出を、今度は19世紀のロンドンを舞台に展開する大人の童話とでもいったディケンズのミュージカル化に発揮して、古典調に統一された渋くて格調のある、しかも、たいへん楽しい作品に仕上げていると思います。しかし、この作品では、「ドリトル先生不思議な旅」をはじめ映画音楽では優れた仕事の多いレスリー・ブリッカスが、脚本と共に作詞・作曲を一手に引き受けているということを見逃すことができません。ディケンズの原作を、巧みにミュージカルの見せ場を作って膨らませた脚色が実に良く出来ているし、その中へはめ...この感想を読む