Deep Love REALのあらすじ・作品解説
Deep Love REALは、携帯小説で人気があったものを漫画化したもので、Yoshi原作&プロデュース、漫画Tetsuによる青年コミックである。ヤングマガジンで2004年から2010年まで連載していた。 ストーリーは渋谷のホストクラブ『プラチナ』が舞台。 主人公の義之がホストクラブプラチナを訪れたのは18歳。15歳の時「アユ」という女性に傷つけられた過去を持つ義之が「知るため」に足を踏み入れることにしたのがホストクラブであった。 誰もが、ホストとしてダメだと思っていたが社長兼No.1ホストの拓は、死んだ目をした義之にホストの才能があると見た。ホストとして様々なハードルを乗り越え、その度に順位が上がっていく義之。 その後、ホストクラブプラチナで頂点に立つことができた義之だったが、そのころには世の中が不況のあおりを受けてホストたちは追い込まれていく。カリスマホストとなった義之が最後にとる選択が見物である。
Deep Love REALの評価
Deep Love REALの感想
時代が過ぎても破壊力のある作品
憧れさえ抱かせたかもしれない問題作ディープラブシリーズ、ほんと流行りましたよね。女子高生をターゲットにケータイ小説から漫画になったこの作品。2000年になって登場し、2002年に書籍化が決まったこの物語は、本当に暗いです。いいところ一個もないかもしれません。だって義之は、大事にしていたもの全部失いますから。だけどね、ホストの世界でのし上がっていく義之は、かっこいいんですよ。何もない純真無垢。そこにありったけの夜の世界の嫌な部分をぶちこまれていく…せつなさがありつつも、どんなふうに大人になるのだろうかと興味を持たずにはいられません。この物語を読んで、夜の世界にあこがれを抱いてしまった若者もきっといる気がします。それこそプロとしてホストになりたいとか。決して職業を侮辱するわけじゃないです。自分に外見的な魅力、内面的な魅力があってそれをお金に直接変換できるのなら、もしかしたら最高の仕事と言えるかもし...この感想を読む
若者の恋愛観は無理『Deep Love REAL』
原作は携帯小説だったんだね「たしか少女漫画で似たようなタイトルの作品があったような…」。この作品が連載され始めたとき、あれ? と思ったんだよね。主人公の名前が義之で、時々思い出す女の子がアユ。義之のペンダント、そして胸に大きくえぐられたような傷跡。間違いなく『Deep Love』の続編だった。少女漫画の続編が少年誌で連載されるなんて、しかも作者が変わるなんて珍しい気がする、と思って読み始めたけど、ホストっていう職業が好きじゃないせいか続かなかった。後で調べてみたら、『Deep Love』の原作は携帯小説だったそう。「アユの物語」「ホスト」「レイナの運命」「パオの物語」の4部構成で、全部吉井ユウ先生の作画でコミック化されてたんですね。知らなかった。まぁ、知ってても読まなかっただろうけど。携帯小説が女子高生たちの間で流行り始めたころ、私はすでに大人で、若者の恋愛観は理解できなかった。こういう内容の作品を読んで...この感想を読む