暴力の都のあらすじ・作品解説
暴力の都は、原作を戸田幸宏、漫画を中祥人(なかまさと)が担当した漫画作品で、週刊ヤングジャンプ誌上にて1996年36・37号から連載を開始、1999年51号で終了、単行本として全12巻を刊行している。 今作品は、ニュースキャスターの木戸重光を描いており、視聴率至上主義で数字を取るためなら自分の命を張ることもいとわない、巨大なメディアを暴力と表現する男のストーリーである。 ニュースキャスターの木戸重光は視聴率を取るためであれば命を張ることもいとわない。そんな木戸が目をつけたニュースは学生の自殺事件であった。ニュース開始の冒頭、汗を吹きながら弁明する校長を強烈に皮肉った後、木戸は生徒の両親から入手した日記を紹介する。日記は自殺当日まで付けられており、将来アニメーションの監督になることを夢見ていた少年が、最後に見た「アラジン」のビデオの感想の最後に「ボクにも魔法のランプがあれば」と記されていたことをしずかに語った。 そして、番組では生徒を死に追いやった少年8人の実名と顔写真を公開し、少年たちに未来はないと断言するのであった。