燃えよペンの評価
燃えよペンについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
燃えよペンの感想
ヒーローにあこがれた男が生み出した新ヒーロージャンル
本作が生まれた背景1991年刊行された本作で島本和彦は長年にわたって自らの糧となるキャラクター「炎尾燃」を生み出した。同時期に執筆していた「逆境ナイン」で打ち立てた「暑苦しいほど何かに燃えており、勢いがある男」をそのままに引き継いだ主人公と言える。キャラクター的には「逆境ナイン」の不屈闘志とサカキバラを足して島本自身の経験値を加えた結晶とも言えそうだ。初期の代表作「炎の転校生」「風の戦士ダン」終了後2年ほど長期連載に至ることなく微妙な作品を発表していた中で、おそらく作風に迷いがあったのではないかと思われる。スポーツもの、戦記物などを書くも人気は今ひとつ、そういう時「逆境ナイン」で生み出した作風に活路を見出したのだろう。その後もアニメ系やゲーム系の作品も書いているがさほどパッとせず、炎尾燃を出せば何とかなる、という勝ちパターンを確立している。正直なところ漫画家としての島本和彦は逆境ナイン...この感想を読む