マルドゥック・スクランブル 燃焼のあらすじ・作品解説
「マルドゥック・スクランブル 燃焼」は2011年に公開された劇場アニメ作品。 第24回日本SF大賞を受賞した冲方丁の小説「マルドゥック・スクランブル」を原作とする全3部作の2作目にあたる作品である。なお劇場公開時はG指定、BD版ではR15+指定を受けている。 本シリーズは、企業犯罪に巻き込まれる形で命を落としかけた少女バロットが電子機器操作を操る能力を得て蘇り、相棒のウフコックと共に自分を陥れた仇敵・シェルを追い込むために戦うSFハードボイルド物語である。本作では研究施設「楽園」および、シェルを追い込む証拠を手にするために訪れるカジノが物語の舞台となる。 なお本シリーズは全3部を足しても3時間しかないので、原作を読んでいなければ細かい理解が難しい部分もある。特に本作では原作で3分の2の分量を占める長丁場の部分を60分にまとめているためその傾向は強く、その意味では原作ファン向けの作品と言える面が強い作品ではある。 ただし美術面では「楽園」の描写のように、映像作品ならではの美しさが見られる面もある。