天体戦士サンレッドのあらすじ・作品解説
天体戦士サンレッドは、2008年10月から2009年3月にテレビ神奈川 (tvk) 、及びニコニコ動画の公式アニメチャンネルにて放送・配信されたギャグアニメである。 原作はくぼたまことによる漫画で、2004年創刊号から2015年1号まで『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載されていた。 この作品は、世界征服を企む悪の秘密結社である怪人組織フロシャイムと、彼らの野望を阻もうとする正義の味方サンレッドとの対立を中心に、正義と悪の戦い、馴れ合い、心温まる友情、そして現実などを描く、特撮変身ヒーロー物のコメディである。 神奈川県高津区が舞台の中心となっていることから、川崎フロンターレとのコラボレーション・アニメの制作や、高津区による区セールス事業など、神奈川県に縁のあるイベントや企画とコラボレーションを多く行っている、地域密着型作品でもある。2011年1月には登場人物の一人ヴァンプ将軍が、川崎市高津区のPRを行なう「キラリたかつ大使」に任命され、特別住民票が交付された。
天体戦士サンレッドの評価
天体戦士サンレッドの感想
主婦のあるある、ヒーローのあるある
ありそうでなかったご当地アニメ神奈川県川崎市というごくごく狭い舞台に、これでもかというほどキャラクターを詰め込んで、たった一人のヒーローに全ツッコミを任せるという異色のアニメ、天体戦士サンレッド。ヒーロー物にありがちなお約束を踏襲しつつも、絶対的に強い主人公というスパイスが効いていることによって、どこかメタ的で、だからこそご当地ネタが生きてくる構造になっている。見事な作品。スーパーの特売の値段や、ご近所付き合い、市の会合などの描写は、子供よりも大人向け。凶悪だが可愛らしい姿をした怪人たちは、子供でも楽しめるビジュアルになっている。つまり、子供と大人両方が見て楽しめるアニメになっているのだ。お約束を破壊していくストーリーヒーローと怪人が、闘いながらも日常を生きる上で協力したり、和気あいあいとしたりといった想像をしたことがある人は、ヒーロー物が好きであれば誰でもやったことがあるのではないだ...この感想を読む