官僚たちの夏のあらすじ・作品解説
官僚たちの夏は、NHKにて1996/01/13~1996/01/27までに放送されたテレビドラマで、主人公の通産官僚・風越信吾を中村敦夫が演じた。 城山三郎の同名小説を原作とし、高度経済成長を推進した通産官僚の姿を描き、TBSでリメイクされ2009/7/5~9/20にかけて放送された。 ミスター通産官僚の異名を持つ風越 信吾を軸に、日米交渉や経済政策の舞台裏を描いている。 昭和40年、鉄鋼不況や証券不安を乗り越えた日本は三種の神器と言われるカラーテレビやクーラー、自動車の売り上げが急増し、経済成長をひた走っていた。 日本政府は、戦後アメリカに統治されていた小笠原諸島の返還実現に向け交渉を検討していたのだが、風越をはじめとする通産官僚はある懸念を抱いていた。それは、アメリカが小笠原諸島返還での見返りとしてベトナム戦争への支持と1000億円の戦費負担要求していたからである。 負担なしに返還は難しいと話す須藤首相に対し風越は強く批判するのであった。