おとうとのあらすじ・作品解説
おとうとは、NHKの「少年ドラマシリーズ」枠で前編後編に分けて放送された日本のテレビドラマである。 原作は、「婦人公論」に連載された幸田文の同名タイトル小説。このドラマ以外にも何度もドラマ化や映画化がされている作品である。また、この「おとうと」のモデルとなっているのは幸田文の弟である成豊で、幸田文の実生活における父と継母の不仲や弟との希薄な関係などは、小説内に反映されているという。 この作品は、家族とは何か、生きるとは何かというものをテーマに置いた作品である。主人公は、秋吉久美子演じる姉のげん。げんは、高野浩之演じる弟の碧郎、鈴木瑞穂演じる気難しく厳格な性格で家庭的でない作家の父親、岸田今日子演じる病で寝たきりになっているため家事のできない継母と暮している。そんなげんは、不良たちと仲良くなり荒れていく弟・碧郎の行く末に悩んでいたが、その後その弟・碧郎が肺結核にかかってしまう。 肺結核にかかった弟・碧郎は、死と向かい合ううちに素直な気持ちへと変化していく。
