幕末未来人のあらすじ・作品解説
幕末未来人は、1977年9月にNHKの「少年ドラマシリーズ」で放送された日本のテレビドラマである。 原作は、SF作家・眉村卓の短編小説「名残の雪」。眉村の作品は、「なぞの転校生」や「まぼろしのペンフレンド」など、いくつか少年ドラマシリーズでドラマ化されている。脚本は蓬莱泰三である。 この作品は、ひょんなことから幕末にタイムスリップしてしまった2人の男子高校生が、幕末で体験する波乱に満ちた出来事を描いた作品である。タイムスリップしてしまうのは、星野利晴演じる主人公・和田文彦と、沢村正一演じる同級生で船マニアの伊藤良である。文彦は、良に誘われて横須賀に戦艦三笠を見学にきたが、その三笠の司令室から突然幕末へ迷い込んでしまう。タイムスリップしたことに気づいた二人は、帰り方がわからず悩むが、何とか元の時代に戻れる日まで生き抜こうと決心する。しかしたまたまもっていた日本史年表が悪用されたり、佐幕派や勤王派から狙われたりと様々な騒動に巻き込まれる中、自分たちの知っている歴史と微妙にずれていってしまう。