獄門島のあらすじ・作品解説
獄門島という横溝正史の小説を知らない人はあまりいないのではないだろうか。映画で2回、テレビで4回2014年3月までにドラマ化されているので、見覚えがあるのだろう。横溝正史は同時代の松本清張を中心とした社会派ではなく、本格派推理小説の色合いが強い。 横溝正史は多くの著書を残しているが、これは本陣殺人事件に次ぐ金田一耕助探偵が活躍する2番目の小説である。 戦時中に岡山に疎開していた関係で岡山の山中が舞台となっている作品が多いが、一番最盛期に書かれたものに岡山の山村を舞台としたものが多い。 ＭＢＳでは1977年に古谷一行さん主演で作成された。 あらすじは、引き揚げ船で死んだ友人の遺言「俺が生きて帰らねば、3人の妹たちが殺される」という言葉を気にした金田一が友人の遺品を届けに獄門島へ行くところから始まる。島内の封建的な因習、対立する2つの家、という日本的な舞台の中、妹が奇想天外な方法で殺される。そして金田一は先代の書いた俳句に因んだものと気づくのである。
