愛に時間をの評価
愛に時間をについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
愛に時間をの感想
「愛に時間を」は何故40年の時間がすぎても面白いのか?
この作品、私が最初に読んだのは18歳のころだと思う。SF好きを自称する自分はそれ以前には眉村卓、平井和正と言った日本のSFや、もっと古典的なミクロの決死圏などを読んでいた。それらもどれも面白い。しかし「愛に時間を」はそのどれとも違う衝撃を持っていた。何と言っても10代の若造には刺激的すぎる奔放な性の扱い、日本の作品でも性描写はあるが、レベルが違う。主人公が手を変え品を変え性的な表現を乱発し、登場する女性たちも一人残らず、主人公との性行の機会を望んでいる。これが自由の国アメリカだ!と激しく感動し、以来自分の愛読書となった。というとまるでエロ本扱いなのだが、もちろん性描写のみでなく、作品として面白いから読み続けたのだ。実際何十回と読み返し、今でも自分の中でベスト10に入る作品だと思う。では何故、この作品はこんなに飽きずに読めるのだろう。巨匠ハインラインが意図的に仕込んだ罠で、知らぬうちに自...この感想を読む