今日の芸術の評価
今日の芸術についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
今日の芸術の感想
芸術を語るとはこういうことだ
岡本太郎といえば「芸術は爆発だ!」というCMのイメージが強く、色物だと思っている人も多いかもしれません。そんな岡本太郎像はこの作品を読むと吹き飛びます。奔放豪快なイメージとは違って、かなりの理論と繊細な感覚で芸術を論じていきます。もちろん、あふれんばかりの情熱とパワーは文章にも現れています。この本を読むと芸術と文化、エンターテイメントと芸術という分かちがたい芸術家だれもを悩ませる問題に明確な指針を見ることができます。この本を読むと創造とは何かという事にも明確に答えを与えてくれます。クリエイティブを志す人は必読の本だと思います。しかし、この本を読むと現代には、とりあえず日本にはアーティストはいないということがはっきりわかってしまい悲しくなります。