謎が好きな人のみ楽しめる お頭の軟弱な人には向きません
ジョッシュとジョナスのペイト兄弟監督で二人で仕上げてますから、練り上がりが綺麗に出来てると思えます。 ティム・ロスが演じる高学歴のぼんぼん、取調べを行う刑事は大学卒だがローンに苦しんでいる、嘘発見器を使う刑事は高卒家庭が上手くない、容疑者はそれをちくちくと刺すのです。学歴など本来は関与しない警察の取調べなのですが、そこできりきりと刑事達を言葉で操るシーンが延々と続きます。言葉の毒がたっぷり味わえます。 言葉や言葉の与える影響なんかに興味が有る人は、心楽しく味わえます。 調べてる容疑者が癲癇で発作起こすから、記憶が無くなる、そういわれると病持ちで無いひとは、ぐっと言葉に詰まるのです。弱者の脅威でしょうか、病んだ者は強く、障害のある人は健常者を押し叩きます。 最後まで彼が犯人がどうかと考えさせられる様に作って在り、監督は観客に媚びず、考えると言うことが好きな人のみが、喜べるようにまとめてあります。 説明文で語る映画が多いのですが、この映画は謎解きと裏の裏を考えて、相手は何処まで手を打ってるかを考える余地があります。 べたべたと主観のみでお涙頂戴の作品ではなく、大変好まししく出来上がっています。
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