ためになる!
この本は短編が多く収録されている形式の物語で、名医ポポタムだけでなく色々な物語があります。
さらに、ポポタムの物語だけでも数多くの話があり、どれも空いた時間などに軽く読むものができるものばかりです。何より言いたいのはその1つ1つの話の密度!どれもが非常にためになるものばかりで、ぐいぐい引き込まれていくこと請け合いです。日常会話の中でふとこの本で学んだことを言う、するとどうでしょう、あなたの友達、家族はその知識に驚き、またどこでそんなことを知ったのかと興味を示すでしょう。そしたら伝えてあげてください。「名医ポポタム」からだよ、と。
実際に、本など興味のなかった友達がポポタムの魅力にはまってしまったのを知っています。今もこうして書いている私の横で、「この話はここが面白かった。」「ねえ知ってる?○○は○○なんだぜ。」と非常に楽しそうな表情で語ってくれます。私はびっくりしましたね。ゲームやスマホしかしないあの彼までもがポポタムの魅力にはまってしまったのですから。かくいう私もポポタム信者なんですけどね。
さて、ポポタムの話を読んだからといって終わってはいけません。忘れてはいけない、ポポタムは短編集です。私も内容が濃すぎて忘れかけていましたが、ポポタム以外にも、色々な話があるのです。その中の一つに「人食い鬼の話」があります。おっ?と思った方も多いと思います。そうです、今を時めくあのアニメの設定と似ているところがあるのです。あのアニメは鬼は絶対的悪であり、それこそ滅するまで終わりませんが、この話はまた別の切り口から語られています。これを見た後、あのアニメを見れば、違った楽しみ方ができるのです。
この話には現代社会に通じるものがあります。人種差別が色濃く反映されているのです。しかも面白いことにこの本の中では普段被差別の対象である黒人がいいもの、白人が悪いものとして描かれています。この世界には、別の立場になって考えて見るとわかることがたくさんあります。この感想ではすべてを伝えることはできませんが、これだけは言えます。この本は私の聖書(バイブル)です。
あなたも満足できること間違いなし!ポポタムをぜひお楽しみ下さい。
※筆者は読んだことがありません。
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