はねバドを考察してみようぜ - はねバド!の感想

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はねバド!

4.504.50
画力
5.00
ストーリー
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キャラクター
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設定
3.50
演出
4.50
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はねバドを考察してみようぜ

4.54.5
画力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
3.5
演出
4.5

目次

ストーリーを分析

この物語が他のものと違うところは尋常じゃないくらいのスポーツへの愛だ。バドを通して何を得るのか、スポーツなんかやって意味はあるのか、その答えの核心にせまるような内容になっている。それらをバドを通して答えを出していく少女たちを見ることができる。もちろん、バドに対する熱さも他の作品に負けていない。また主人公が一人だけでは成り立たないというところも他の作品とは違っている。最初は暗い話、特になぜバドが嫌いになったかの描写が続いてくが、そこから復活していくシーンには感動ができる。二人の少女主人公、副主人公という配置もなかなかおもしろい。ただ、その暗くなった理由が対照的なのだ。実は副主人公と主人公とは大会で戦ったことがあるのだ。そのときのゲームはなんとラブゲームで終わったという驚きの内容だったのだ。そこから負けたほうはとにかく練習の鬼になり、練習の数だけ強くなれると思っている。とにかく熱く、がんこなのだ。スマッシュで相手を打ち負かす、力で勝負していくタイプといっていい。女性とは思えないほどのスピード、パワー、ボディバランス、それらが彼女の実力に繋がっていく。それらの能力を活用し、ゲームメイクを行いながら、勝っていく姿には感動させられる。まさか、自分をぼこぼこにした相手が同じチームに入ってとは思えなかっただろう。当時相手は中学生、負けるとはまさか思っていなかっただろうし、ショックだったに違いない。アニメではその感情がもろに口にも行動にも出ている。ただ、ほんとうは優しく、寂しがりやな面もあるため、ギャップ感じる。そこはとても好感がもてて、読者にはファンもいるに違いない。アヤノンはさらに寂しがりやでたよりなくて、女子力マックスだ。かよわいところは女の子らしく、バドをやっている姿とは大違いだ。いつも親友にべったりで、優柔不断なところもあるがバドがほんとに好きな少女であるところは間違いない。

 プレー

副主人公のスマッシュでとにかく攻めて、力押しでいくというような形のプレースタイルはおとこっぽくてかっこいい。そこに本人の過去、プレーへのこだわりと技術がやまのようにつまっていてる。ひとつひとつの打球に対しての描写が細かく、繊細に描かれているため、どのような球が来ているのか想像できるのだ。まるで、そこでプレーしているかのように。回転がかかっている球、微妙に曲がっているたま、とにかく速い球、すべてを見るだけで情報が読み取れる。マンガでそこまで詳しく描かれているというところには感服させられた。他のスポーツマンガと比べても、繊細さの部分とひとつひとつのプレーの情報量が圧倒的だ。アヤノンに対しても目の描き方でそのときの心情と打球に対しての力の入れ方まで読み取れる。中学生のときは、目はまるで「死んでいる人」のような描き方で、マシーン人間のようだった。しかしながら、天才的な才能の持ち主なので強い。ディフェンス力は今も現実で世界チャンピオンとして活躍している日本人選手を思わせる。彼女も身長、体格ともにめちゃ大きいというわけではない。海外にいくと170センチを超えるような身長の持ち主にでも持ち前のプレースタイルで圧倒している。体も柔らかく、コースに打ち分けるのも絶妙にうまい。なので、このマンガの主人公は今のバドミントン女子の日本人選手を参考にしたのではないか思っちゃうほどだ。とてもかわいく描かれていて、これからバドを始める子供にとっても影響を与えるだろう。小さいながらも必死に努力し、お母さんに合うためにがんばる彼女の姿はすばらしい。天才と最初は表現したが、彼女の場合は両方だと思っている。努力を代価としてに天才がもつ才能というものをてにいれちゃったのだ。プレーには力強さは全く、感じないのは不思議だが、とにかくプレーがスムーズでクールなのだ。ホームもとても整っていて、動体視力も高いに違いない。相手がスマッシュを打ってからの返しがとにかく絶妙なのだ。どのように返せば相手の体制が崩れるのかを完璧に理解していると思う。スマッシュに見せかけてのフェイントには度肝を抜かれるし、あんなの素人には絶対無理だ。ネット前のプレーも相手の逆をしっかりついているため、隙がない。フットワークが最強すぎて言葉で語れない。

はねバドにつっこむ

まず、プレーがすごすぎるため「高校生じゃねーだろう」と思ってします。「スマッシュ見えないとかやばい」と思った人も多いはずだ。まあ、マンガなのでなんでもありだし、おもしろければ個人的にはオッケーだと思ってはいるが。あまりにもテニスのマンガのような必殺技のパレードみたいな状況にならないことを祈っている。そのへんは現実感があってよい。プレーに対する考え方、返し方についても適切である。まさに現実感もあるけど、すごすぎるマンガなのだ。ひとつひとつのシーンが迫力があって、プレーが細かいところまでめちゃくちゃ分析されているのだ。

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