サイコメトラーエイジについて
目次
エイジは恋愛対象として好きだったのだろうか?
既に最終回を迎えているこのマンガですが全巻読んでみて、「結局エイジは志摩さんに対して恋愛感情を抱いているのか?」については最終回でも触れられていないため真相がわかりませんでした。エイジが高校2年生で志摩さんは25歳なので、2人の年の差は8歳離れていることになります。志摩さんのお願いなら無理な要望でも精一杯答えるエイジですが、恋愛感情とは少し違うような気も。志摩さんは元彼が忘れられないようですし、何よりも作中で幾度となく妹路線が出てくるのも気になります。他人の心を読めることで長年気持ち悪がられてたエイジにとって、自分の能力を認めてくれた志摩さんは家族のような存在なのかもしれません。自分の存在を認めてくれて、姉のように慕える良きパートナーというところでしょうか。力が要らないと思っていたエイジにとって、サイコメトラーとしての存在する意味をくれた志摩さんは偉大なんでしょうね。
志摩さんサイドはどう思っていたのか?
一方で、気になるのは志摩さんサイドはエイジを好きなのかどうかということです。大きい事件があるたび志摩さんがエイジに気があるのでは?という描写もあるんですが、果たしてどうなのでしょうか。志摩さんはたびたびエイジに「高校生って若いわね。」というような発言をしていたり、エイジのことを考えるときに少し考え込むような表情をしていることも。状況から考えると志摩さんは元彼のことは大分吹っ切れていて、エイジに好意を持ちはじめているのではないかと思います。しかし、志摩さんは自分への戒めかのようにことあるごとに、元彼を思い出すようにしている節があります。20代後半の彼女にとって、ネックになっているのが8歳という歳の差の壁なのかもしれませんね。彼女が美女設定だからこそ、数年後歳をとった彼女とエイジが一緒になる姿を描くのは難しいのではないかと思います。いろいろな状況から考えると志摩さんサイドからエイジとの恋を発展させない限りは、2人が一緒になるという未来はなさそうだといえます。最終的に、エイジは志摩さんや妹路線も蹴って、全然マンガにはでてこないようなサブキャラと結婚するのではないでしょうか。
番外編に出てくる「みっちゃんこと福島ミツコ」は一体何者なのか
度々、サイコメトラーエイジの番外編に登場してくる福島ミツコは、漫画ではただの変態として出てきますが福島ミツコ本人が意図せず殺人事件を解決していくので一体彼は何者なのかがとっても気になります。しかし本編と番外編ともに、福島ミツコの正体については特に触れていません。マンガから読み取れる情報は、男だということとコスプレ好きの変態で部屋が汚いということだけです。その個性的な絵柄やキャラから、どうしても福島ミツコの正体が気になってしまったので、本編には登場しない福島ミツコについて他のマンガのキャラなのか確認してみることにしました。サイコメトリーエイジの本編はどうしてもシリアスになりがちなため、番外編の和ませの要員としてオチに使われているだけのキャラなようですね。ですが、その個性的なキャラに福島ミツコ人気は根強いようで、サイコメトラーエイジの連載終了後に、でぶせんという漫画の主人公として抜擢されていました。ですが、でぶせんの漫画ではちょっとサイコメトリーとも話が違うようで、また福島ミツコはお金がない汚い男に逆戻りしているようです。最終回前に謎の大金を手にして田舎へ帰っていましたが、貧乏になっていることを踏まえると、もしかしたら趣味のコスプレに投資しすぎてまた破産してしまったのでしょうか。みっちゃんは、その後別漫画で主役になるほど何故とても人気があったのでしょうか。その答えは、彼の独特なキャラクターにあるのではないかと考えられます。人間の汚い部分ばかりを詰め込んだような福島ミツコの彼の生き様を見ていると、人生なんとかなるんじゃないかと思えてきます。なんとなくいるだけで、安心できるキャラになっているんですね。働くのが嫌で後先考えずに自分の趣味ばかり優先させてしまう・・、そんな自分ではできないような暮らしをみっちゃんがしているので憧れている人が多いのも知れません。みっちゃんはとてもコスプレにお金をかけている印象ですが、警察官コスプレなど本物に近いクオリティーの洋服を購入しているようですので、みっちゃんの表情や借金具合から勝手に金額を予想してみると、1着あたり軽く5万くらいはするのではないでしょうか。高すぎるコスチューム衣装を購入し続けるみっちゃんこと福島ミツコが散在したのも十二分に頷けます。
最大の敵「沢木晃」は、一体いつからそんな大物悪役キャラになったのか
サイコメトラーエイジで悪役キャラとして多々登場してくる沢木晃ですが、最初に出てきた回ではそんなに悪役キャラが濃くなかったため、私のようにいつから出てきたんだろうと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。沢木晃が悪役として重要な位置づけになってから、いつから登場してきたんだろうとそれまでの漫画本編内容を振り返ってみました。そうすると、沢木晃が初めて出てきたのは、志摩さんの同窓会で元同級生が殺される爆弾テロ事件が起こったときでした。このとき同級生を殺したテログループのリーダーは沢木晃でしたが、その時はあっさり捕まるし重要なキャラではなかったように思います。こんなに急に重要な位置づけになったのは、神父を連続殺人鬼へと導き見事に脱獄するあたりからでしょうか。これを読んだ時に「こんなに頭が良いなら、初めから捕まらずに済んだのではないだろうか?」と、どうしても物語の進み方に違和感を覚えずにはいられませんでした。沢木晃は急に殺害をなんとも思わないような凄腕殺人鬼へと変貌するので、沢木晃を本編に登場させてから重要キャラにすることが決まったのかもしれないなと思いました。さらに漫画のラストでは、エイジが沢木晃に銃を向けるシーンがありましたが、その生死は分かっていません。サイコメトリーエイジの最終回では、エイジに対してこれからもヨロシクねと意味深にいう志摩さんの台詞と、パソコンにりんごマークが表示されるだけのラストシーンでした。ただ、「りんご」イコール「アップル」は沢木晃のテログループにいたときの犯罪時のコードネームだったので、沢木晃が生きている可能性はとても高いといえるでしょう。サイコメトラーエイジは続編が出ているので、沢木晃の生死だけでも確認できるかなと思って発売されている巻を見てみましたが、やはり銃で撃たれたにも関わらず生きていました。そして続編のサイコメトラーでは、さらに犯罪者として益々パワーアップしているようです。
結末予想をしてみた
現在続編のサイコメトラーは大分長い間休載していてるようなので勝手に結末を予想してみますが、沢木晃は自殺するのではないでしょうかね。完璧な犯罪を目指して国を巻き込んだ大掛かりな犯罪を決行しようとしたがエイジと志摩さんにことごとく阻止されて、「人生で初めて楽しいと思えたゲームだった」とかそういうようなことを言いつつ自ら銃で頭を打ち抜くというラストではと最終回予想をしてみました。そして志摩さんとエイジは事件は終わってからは関わりがなくなり、お互いの人生を歩き始めるみたいな最終回だとまとまりもあってサイコメトラーエイジらしいのではないかなと思いました。
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