GONZOの最高傑作 - ラストエグザイル-銀翼のファム-の感想

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ラストエグザイル-銀翼のファム-

4.504.50
映像
5.00
ストーリー
3.50
キャラクター
4.50
声優
4.00
音楽
5.00
感想数
1
観た人
1

GONZOの最高傑作

4.54.5
映像
5.0
ストーリー
3.5
キャラクター
4.5
声優
4.0
音楽
5.0

目次

GONZOの最高の作品

この作品はラストエグザイル続編として放送されているが、内容は全くもって違う。キャラクターの個性から、物語構成まで全然違う。3人の少女たちが未来と世界を変えていく壮大ストーリーだ。最初の方は空族として飛行機を盗みに行くところから始まり、いきなりの迫力に腰を抜かした人もいるだろう。空を飛ぶところはあるキャラクターがいう「びゅいーん」という表現がまさにあっている。戦闘機のように速い飛行機は迫力もあって、私たちの世界で言う空母のようだ。そのような戦争が毎日のような世界の中で3人の女の子が立ち向かう。3人とも全く違ったバックグランドと性格がこのアニメの魅力といってもいい。

笑顔満点の少女たち

まず、ファムであるが、この風大好きっこはいつもテンションがやばい。いつも危ないところに突っ込む特攻隊長で、風がとにかく好き。危ないのが大好きな、まさに「クレイジー少女」という名にふさわしい。平和への願いが誰よりも強くて、気持ちも強い、まさに元気印。おもいっきり感情的な少女であるが、しっかりと平和への道を考えているところはすごい。個人的には最後はしっかりとレースをやって勝つところを見たかった。最初のジェット気流に突っ込むところもすごい。だが、やはり連邦に攻撃をおもいっきりされているところに雲に入る瞬間が印象的だ。

ジゼルの泣き虫っぷりはかわいい。ファムの熱を冷静に冷ましてくれるキャラで、ファムにはめっちゃ大切なキャラで、この物語でも同じくめっちゃ大事なキャラである。飛行機では彼女がガイド役で、ファムの女房役だ。冷静な航路分析と戦況分析、地図の分析までやってのける。まさにファムとは全く逆キャラである。ただ、泣き虫で落ち込むのが早いのでファムがいつも元気を与えているところは見ていて暖かく感じる。的確な彼女のナビはこの物語でも大活躍だ。

このアニメを見る人はミリア王女を応援しよう。彼女の気持ちの浮き沈みの激しさはすさまじい。王女のプレッシャーにおもいっきりぶつかっていく。ファム、ジゼルと共に逆境に立ち向かい、厳しい戦争に立ち向かっていく姿はまさに悲劇のヒロインだ。最初から「お姉さま、お姉さま」と連呼しているところはほんとうに寂しがりやなんだなと思った人も多いだろう。それはたしかにそうなのだが、そこから彼女が成長していく姿に注目してほしい。一人で連邦という大きな組織に立ち向かおうと必死に行動し、姉をなんとか救おうとするところがこのアニメではたくさん出てくる。

ところで姉のリリアーナのキャラがよくわからない。重要なキャラというのはわかるのだが、なぜエグザイルに妹ではなくて彼女なのか。なぜリリアーナだけ特殊性を持っているのか。正直、謎だ。重要人物としてのポジションだが、最初チラッと出てきて、最後はなぜだか、敵になって出てくる。もうちょっと途中に登場してほしかった。このことから彼女はあくまで妹の引き立て役だと私は考えている。最初のところから妹を助けて、妹の敵になりやっつけられる。まさにミリアのためにあるキャラクターだ。

シルビィウスたちの飛行機の活躍も重要だ。ここでも登場する女性たちがたくましい。そして強い。耳がいいキャラクター、戦場分析にたけてる指揮官から、精鋭がそろっている。また、なぜかディオがここの仲間だったことが判明する。このディオという少年は謎だ。めっちゃ戦いは強くて、飛行機の操縦も完璧だ。彼というか種族が一番よく分からない。天から来たというが、ちょっと強すぎる。ただ、彼のおちゃめな姿と天然なところは見ていて,すがすがしい。

少女たちが世界を決める

このアニメではとにかくとにかく少女たちが世界を動かしていく。それが主だ。連邦の最高指揮官も処女なので、もう中心人物が少女だらけだ。彼女たちが空母のような飛行機を動かして戦い、できるだけ犠牲を出さないように平和へチャレンジしていく。ファムたちは特に囮か惑わし役をやっていて、空族の仲間たちを幾度も助けている。それから、戦争も厳しくなる。しかし、連邦のほうも戦争が大嫌いな王女であり、グランレースで気持ちが繋がる。ただ、戦争はとても過激で、飛行機同士の攻防も細かい。。途中からストーリーのスピードが速く、敵だったやつが味方になったり、敵になったりする。戦闘機の戦いがほんとうに過激で、最後のレーザーを使った攻撃はもう破壊力がやばい。

追い風を祈る

このアニメの醍醐味の言葉だ。「追い風を祈る」という言葉はこのアニメでは何回も使われている。この物語独自の宗教観のように私は感じている。「空へ向かう翼」というなくなった人への追い風を祈って送り出すところからも気遣いを感じずにはいられない。それらの言葉はほんとにクールでかっこいい。やはり空への憧れがあるのか、私はこのアニメを見て空を旅したいと思った。自由に風を感じて鳥のように飛びまくる。気持ちに違いない。

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