アニメを通して今の日本を考える - Psycho-Pass(サイコパス)の感想

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Psycho-Pass(サイコパス)

4.504.50
文章力
3.50
ストーリー
5.00
キャラクター
4.25
設定
5.00
演出
5.00
感想数
2
読んだ人
3

アニメを通して今の日本を考える

4.04.0
文章力
4.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

目次

カリスマ性は人間に必要か否か

マックス・ウェーバーが支配類型の一つとして上げられている。この物語の中でのカリスマ性には三つの要素によってなりたっているとされ、サイガ先生とコウガミが説明している。英雄的資質、あらゆることを雄弁に語る能力、一緒にいて気持ちいいと感じさせる空間演出能力の三つである。それらは現実の私たちに必要かどうか論じたい。

まず、私たちの社会では仕事で求められることが多い。それを持つことでプレゼンテーションやミーティングなどで自分に注目を浴びさせることができからだ。例えば、有名な会社の社長はプレゼンテーションまたは話がうまいことが多い。それは経験によるものもあるが、カリスマ的な資質がある場合も相応にしてある。他に例を挙げるならば、社会人だけでなく学生の生徒会やサークルの会議だ。そこでも代表者は大勢の人の前で何かの説明や未来の展望などについて話すことが求められる。以上の二つの例から、カリスマ性がスピーカーに必要なのは明らかである。だから、代表者や話者はカリスマ性の三つの要素を兼ね備え、行動しなければならない。

しかしながら、カリスマ性は危険視されることもある。それを持つことによって行き過ぎた宗教勧誘や犯罪者があらたな犯罪者を生むことが可能になるからである。それは日本人なら誰もが知っているO教が例に挙げられる。たくさんの人が一人の男性によって宗教の影響を受けて、生活が変わってしまい、死人まで出た。もう一つ例をあげるならば、それはテロだ。テロ組織はあたかも自分たちが正義のようにふるまい仲間を集める。そこで影響されあらたなテロリストとなり人を殺している事件は現在でも多数確認されている。よってこれら二つの例からカリスマ性には危険が含まれているといえる。

結論を述べると、カリスマ性は社会で活躍していくために必要な要素である。だが、そこには宗教やテロという危険性が含まれていることを理解しなければならない。ゆえに自分がそのような人と出会ったときに、その人は社会にほんとうに必要なことをやろうとしているのかどうか判断しなければならない。

AIが警察の代わりをできるのか

このアニメではシビラが人間を監視し、犯罪係数の大きさで裁きの方法を決めている。だが、それは正しい方法なのだろうか。もし、私たちの世界でそのようなシステムで法が適用された場合を想定して考えたい。

私はAIロボットが警察の手助けをすることは現代の日本には必要である。それは警察には人手不足のところも多い。人手がたりないところを補うことで日本の治安がさらによくなり、犯罪も減っていくと私は考えている。例えば、最近では万引きによる犯罪が多い。Gメンが取り締まってはいるが、まだまだ万引きの犯行は監視カメラで目撃されている。そのように多いのは人が見ていないからだ。隠しカメラがあっても微妙な状態のこともある。しかしながら、AIロボットを一つ立たせておけば見ているという抑止力になる。AIロボットは話すことができ、カメラをつけることで後で警察が現行犯逮捕にいくことも可能だ。よってAIロボットは必要だと考える。

また、AIロボットは警察自身に対しても取締りが可能だ。例えば、一時停止の誤認逮捕。日本の警察は二人以上が一時停止でタイヤが止まっていないと判断すれば現行犯逮捕することが可能になっている。しかしながら、そこには逮捕された側の拒否権がほとんどない。捕まった時点で紙をかかされ、強制的に罰金を払わされる。つまり、警察官が違反だと判断すれば一停止をかりにしていても現行犯逮捕が可能なのだ。さらに交通課の警察官には捕まえる数を増やすことで点数や評価に影響すると言われており、警察に対する疑いが生まれやすい。このような事態を防ぐためにAIロボットによるリアルタイムの撮影や動画、スピード測定、それらに対する法律が適用が可能かどうかを判断することが必要である。ただ、この場合はAIロボットでなくてもロボット普通のロボットに撮影や動画、スピード測定させるだけでも有効である。

法律で裁けない人間をどのように裁くのか

現代の日本では法律に違反しない限り逮捕されることはない。それは道義的に最悪のことをなしたとしても。もし、このアニメに出てきたマキシマのような人種が出てきた場合だ。マキシマは殺人者なので、法律的には取り締まれるのだが、アニメではドミネーターが反応しない。これはつまりアニメの中の法律では裁けないことを意味している。つまり、法律で裁けないようなイレギュラーな革命家のような人物が出てきたときどうするのか想定することが必要だ。

例えば、最近ではyutuberが人間株式システムでインサイダーを行って、投資家から問題視されている。しかし、まだ法律が人間株式システムを想定して作られていないので、法律を適用して裁くことが難しい。日本は付随的違憲審査制を採用していることからもあきらかである。

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常守朱の意志治安維持に当たるのは公安局という高い犯罪係数を持った実働部隊の執行官と執行官を監視、指揮する監視官からなるチーム。シビュラシステムと呼ばれる完璧な公平性と先見性により日本は秩序と安寧を保っている。そんな中で主人公の常守朱はシビュラの適性を受け公安局の刑事課に勤めることとなる。配属初日から事件に関わるがそこで経験するのはシビュラシステムと自分の価値観の違い。一定の犯罪係数を示した者は「潜在犯」と呼ばれ、さらに更生の余地なしと見られた者には死の鉄槌を下す。シビュラシステムの言うことは絶対という世界の中で、不可視の存在のものに自分たちの意志が介入する余地のない事に朱は違和感を覚える。実際、事件で被害にあった女性がひどく混乱している時、シビュラが下した判定は麻酔銃で眠らせよ、との判定。だが朱はそんな乱暴なことをせずとも話をして落ち着かせれば良いと判断する。シビュラの判断が全てではな...この感想を読む

5.05.0
  • 貴浩貴浩
  • 131view
  • 2054文字
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