奇跡の再会
ソミの心の純粋さ
主演であるウォンビンが演じるテシクの、街中の人からの疎外感は辛いものでしたね。孤独に生きてきた中、ソミが純粋な心でテシクと仲良くする場面は心が洗われました。子供の純粋な心を取り戻したくなるばかりです。映画にあったようなぐらいの疎外感を味わってしまうと人と関わることから嫌になる気持ちがとても分かりました。仲良くできたソミには不思議な力があっあのかなあと思います。何度も「アジョシ」と呼ぶあのソミの姿は良いものです。
愛がもたらしたケンカ
ソミとソミのお母さんが連れていかれてからのテシクの行動はかっこいいもので、とても感動しました。裏に潜入する場面は、愛があるからこそのもので、私も熱くなって追いかけられるものが欲しいと強く感じました。妥協してしまうものはあるのに、熱くなれるものがないのは悲しいことだと思いました。何かを愛し、その何かを追い求めていく姿はとてもかっこよく心を動かされるものだと感じました。そこにはただ追うだけでなく、手を出してしまうこともあった映画では少しグロイシーンもありましたが、それを見ているときの感情は、見ないと感じられないものですね。テシクとソミは親子ではないけれど、それを感じさせない愛の強さに感動しました。テシクの、本当の家族のように接しているところからも愛は感じられていました。親子の愛は計り知れないと思いました。
感動の再会
テシクが最後に、もう殺されてしまったと思っていたソミと再会する場面は本当にあたまに焼き付いています。最後の戦いのときに目玉を出されるところは見ている私も心をえぐられる気持ちでした。私はずっと会っていなかった人と久しぶりに会うとき感動しますが、その二人の再会のときのテシクの気持ちは想像できません。現実かどうかを疑うほどのものだと思います。ソミからいつも通り呼ばれていた「アジョシ」を聞くことのできるあの幸せはテシクしか味わえないものですよね。想像を超える程の戦いを繰り広げてきた後に、かわいい娘のようなソミと出会えるのは込み上げてくるものがありました。本当に泣けるシーンで堪えきれませんでした。最後の再会シーンを見るためにでも繰り返し見たくなる映画でした。本当の親子ではない二人の再会で、あれほど人の心を動かすのは素晴らしいと思います。見ているだけで、親子の愛を感じるほどでした。私も親にあれほど愛されているのかなと思うとほっこりします。
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