ネタバレ注意! アドレナリン: ハイ・ボルテージ レビュー
始まりからありえない
え!?生きてたの?? というところから始まります。
前回の一作目でジェイソン・ステイサム演じる主人公チェリオスは飛行機から落ちて死んだように思わせる最後でしたが、実は死んでいなく瀕死の状態まま拉致され目覚めた時には怪しい組織に心臓を抜き取られ、その代わりに人工心臓(しかも外付け 汗)を付けられていた。そして自分の心臓を取り戻しに行こうとするが、現在の人工心臓は充電し続けなければ死んでしまうとまたまた今回もありえないストーリー。
なんだよそれっ!もう不死身としか言いようがありません。まぁ、死んでしまってたら話が続かないので生きいてきてくれて良かったですけど、もはやもう人間じゃない。
チェリオスは理解力、対応力が早すぎ
前回の一作目でも感じたのですが、一作目のアドレナリンを出し続けないと死んでしまうとか今回の人工心臓を充電をし続けないと死んでしまうとか、そんなありえない状況に置かれたら絶対パニックになって理解出来なくても当然だと思えるのですが、そういったこれからどうしようとかいう心情を映し出すシーンは今回もありませんでした。チェリオスは毎回自分の状況を飲み込むのが早すぎるし、充電方法を即興で考える力がありすぎだと感じるのは私だけでしょうか。テンパって何をしたら充電できるか分からなくなることもなく、充電が完全に無くなりかけたらギリギリで復活を繰り返していく…。プロの殺し屋だからそれくらい臨機応変に対応できるってことでしょうか。でもまぁ、悩んだり考えてたりしてたらノンストップ過激アクションじゃなくなっちゃうということですかね(笑)そこは深く考えるとおかしいところだらけになるので流れに任せて鑑賞すればいいってことでしょう!
なのでチェリオスは暴走野郎なんでしょうが、違う見方をすればある意味落ち着いて考える事が出来るかなり頭がいい人なんだなぁと私はいつも感心してしまいます。
個性豊かなキャラクター
今回はヒロインだけでなく、心臓探しの途中で出会った売春婦のリアも登場。しつこい性格と強烈なキャラクターでけっこうな存在感です。エイミー・スマート演じるヒロイン イヴが登場する前にリアが登場してかなりの存在感だったので、あれ??今回はイヴ出てこないの??まさかリアがヒロインじゃないよね!?と一瞬思いました。でもちゃんと出てきましたよ。ただ、ストリッパーになって男性客の目の前で超セクシーなダンスをしてるという衝撃の登場。
エイミー・スマートはアドレナリン一作目に続き本作品出演時も服を着てると痩せ型という感じに見えてましたが、実は女性らしくメリハリがあってセクシーな身体だなぁと思いました。女性の私からみてもストリップのダンス姿も綺麗でした。
イヴとリアで女同士のちょっとした殴り合いしのシーンも中々で、イヴがビール瓶でリアを殴ってダウンさせた時は今までリアがうるさいくしつこかったのでちょっとスッキリしました(笑)
また、エイミー・スマートはハリウッド女優さんなのに、アドレナリンシリーズではなかなか凄いぶっとんだ役をされてるなと思いました。もう顔がいっちゃってるシーンもありましたし、凄い女優魂だと思いました。
そして一作目で殺されたケイロ。その弟ヴィーナスが登場。FBTという動きを抑えられない症状がでるのですが、彼の演技は素晴らしい!!めっちゃ笑えます!真剣な時や肝心な時に症状が出てしまい大変なんですが、そこで出る!?て感じで笑っちゃいます。我慢は無理です。それに真剣に話してるシーンでもキャラクターのせいでしょうか、なんか面白いです(失礼か 笑)でも悪い意味でなく。何だか愛嬌があって可愛い性格ですごくいいキャラクターだと思います。
そして実はリンキン・パークのボーカルチェスター・ベニントンも出演しており、人工心臓を充電しようとするチェリオスに狙われる役。腕を高速スリスリされてます(笑)
最初から最後までやってくれます
警察にスタンガンで電流を流されスタンガンで充電できることが分かり、自分で身体のあちこちにスタンガン使いまくるシーンは充電のためとは言えど全く躊躇もせず平気で使いまくるので、いやいや無理だろ~っ!人工心臓にしたら全部がつよくなるのか??強すぎでしょっ!て感じです。また競馬場で大勢の観衆の前でイヴとやっちゃうシーンなんかもう本当に凄い(笑)このシーンでもまたエイミー・スマートって凄いなぁと思わされました。でもこれは女優さんだけでなくジェイソン・ステイサムも同じく凄いです。いやいや俳優さんって大変なことをしなくちゃいけないし凄いですね。
そして終盤に出てきたのは一作目にチェリオスと飛行機から落ちて死んだはずのリッキー。彼も生きていたとは衝撃でした。しかも首から上だけ(汗)首から上だけの状態に管を何本も繋いで水槽の中で生きている姿はもう衝撃映像です。表情が動いて泡がブクブクってなった時なんかは何かうわぁ~ってなります。最終的にはチェリオスに殺されますがまたその殺され方も、リアが撃った弾が水槽にあたり水槽が割れ、チェリオスに管を抜かれサッカーボールのように思いっきり蹴飛ばされとんでいくという…
また最終的にチェリオスがエル・ウロンを殺す際に、充電が切れそうになったチェリオスが電線の高圧電流で充電し火だるまになりながら戦い、顔にも大火傷を負いながら火だるまのまま中指を突き立て叫ぶという… なんか、凄い…
ただ火だるまでも熱がらないのが不思議でした(笑)そこは超人だから ということなのでしょう。
とにかく衝撃的な事が最初から最後まで起こり続けます。
全体のまとめ
前作と同じくノンストップ過激暴走アクション。そして今回もアダルト要素あり、笑えるシーン多々ありで、ノンストップ過激アクションちょいエロコメディーという感じでしょうか。
こんなこと絶対ありえないよと思いながらも爆走劇に見入ってしまいました。
次は何で笑わせてくれる?次は何で充電するの?というところも見ものでした。摩擦で電気を起こすために、たまたま近くにいた老婦人に身体を高速スリスリするシーンも中々凄かったです(笑)なぜか日本の曲が使われてるシーンがあり、え?何で??となったり(笑)
そして個人的には携帯の着信音が気になります。あのだんだん弱っていくみたいな音(笑)気が抜けるような、充電が無くなってきてるよーと思わせるような。あの携帯の着信音までも演出なんじゃないかと。
よく考えれば(よく考えなくても?)、いやいやそんなの普通絶対無理だろ!ありえない!!登場人物全員おかしいじゃないか!!とつっこみどころも満載ですが、そういうところもまたこの作品の良いところなんじゃないのかなと思います。普通はぁ とか通用しません。そんなこと言ってたら楽しめなくなります。
個人的にジェイソン・ステイサムが好きですし、シリアスな役柄の時とはまた違った彼の魅力があふれていたと思います。格好良さもあり、何だか可愛らしくみえたり。声までシリアスな演技の時とは感じが違うように感じました。
エンドロールでNGシーンを流してくれるところも良かったです。爆走劇を観て体力使った後に(観てただけですが)ホッとできるというか、役では極悪だったキャストのお茶目な一面を見れたりで何か安心しました。いろんなものを見て疲れた所にホッとする映像をみせる。これもきっと演出なんでしょう。
驚きもあり、ハラハラもあり、そして笑いもありで最後まで一息つく暇もなく最初から最後まで楽しめました。
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