現代のスポコン漫画『黒子のバスケ』 - 黒子のバスケ Replace PLUSの感想

理解が深まる漫画レビューサイト

漫画レビュー数 3,135件

黒子のバスケ Replace PLUS

4.004.00
画力
4.00
ストーリー
4.00
キャラクター
4.50
設定
4.00
演出
4.00
感想数
1
読んだ人
1

現代のスポコン漫画『黒子のバスケ』

4.04.0
画力
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
4.5
設定
4.0
演出
4.0

目次

フィクションとノンフィクションのバランスの良さ

黒子のバスケはバスケットボールに青春を捧げる高校生を描いたスポーツ漫画ですが、現実的な側面がありながらも非現実的な面もあるという二面性のバランスがとても良い作品になっていると思います。作品中のバスケットの試合で使われる色々な技などが頑張ればできるかもしれないと思わせる所が丁度良く親しみがもてるのかもしれません。

奇跡の世代のせいで埋もれた奇跡

この漫画では、黒子を含む帝光中学校出身の6人を中心に物語は進んでいきますが、奇跡の世代の5人の天才に隠れた登場人物が多く潜んでいると思います。

その中でも、私が選ぶ凄い登場人物は誠凛高校の二年生です。

黒子達が高校に入学する一年前、一年生だけで構成された誠凛高校バスケ部が県大会の上位になれる位のチームですからとてつもない事です。

チームには木吉が居たので強いのは分かりますが、一人ではどうにもならないスポーツですからね。

そして翌年には全校制覇してしまうんですから、他のメンバーも凄かったのは認めざるを得ません。

私個人の考え方だと環境が強者を育てると思っている所もあるので、強豪校で練習していた奇跡の世代よりも創部したばかりの誠凛高校二年生の方が凄いと個人的には思っています。

夢のカードが見てみたい

作品中には奇跡の時代が対戦する試合もありましたが、そのどれもが何かしらの因縁を感じる対戦カードになっていました。

なのでミスマッチな対戦相手との試合も見てみたかったと思うのは私だけではないと思います。

緑間VS青峰

紫原VS黄瀬

赤司VS黄瀬

赤司VS青峰

など少しミスマッチに感じる対戦を見たかったと思っています。

全国大会では奇跡の世代の全員が欠場したとなっていますが、スピンオフ作品で対戦模様を描いてみても良かったのではないかと感じました。

特に緑間VS青峰の試合は見てみたいですね。

緑間の長距離砲に青峰はどう対処するのか、青峰のトリッキーな動きを緑間はどうやって止めるのか、試合展開を想像するだけでワクワクしてきます。

開花した能力?

作品に登場する奇跡の世代は一人に一つはキャラ特有の能力が備わっているとなっています。

黄瀬のコピー能力、緑間の超高弾道シュート、赤司のエンペラーアイ、この三人は何となく能力としては理解出来るのですが、青峰と紫原の二人はイマイチ能力が定まっていない気がします。

青峰に関しては何でも出来てしまいますし、変則的で型にはまらないバスケスタイルその物が能力だと思いきや、そのスタイルになったキッカケは自分と対等に闘える対戦相手がいない失望感から生まれた物だと思いますし、チェンジオブペースも能力と言うには地味な気もします。

帝光のエースですから、何でも出来る事が能力なのだと理解はしています。

問題なのが紫原です。

紫原の能力が何なのか少し理解できないでいます。

巨体なのに俊敏に動けることなのか、圧倒的なパワーがあることなのか、能力としては凄い事なのは分かりますが赤司のエンペラーアイのような代名詞が無いからなのか能力として認識することが出来ませんでした。

紫原はエピソード的にも地味な方だと思いますので少し可哀想な気がします。

あり得ない現象

主人公の黒子は対戦相手から姿を消したり、見えないシュートを打ったりしていますが、少し理解することが出来ない現象が描かれています。

特にあり得ないのが消えるドリブルの仕組みです。

この技を使う為には、視線誘導を使って姿を消す必要があるのですが、実際につられてしますのか疑問に思う所もあります。

ボールを持った相手に対してぼんやりと全体像を見る見ることはあると思いますが、基本的にはボールを中心に意識してると思いますので成功されるのは奇跡に近いことだと思います。

影の薄さで成し得ているんだとしてもマークに行けている時点で認識はされているはずですから、この技を成功させるのはあり得ないと思います。

しかも観客席から見たら普通のドリブルですから見栄えもしないでしようしね。

漫画の世界と分かっていても描かれている世界が現実的なので、不思議な現象には目が行ってしまうのかもしれません。

凄すぎる火神

もう一人の主人公とも言える火神ですが、最強過ぎると思える所があります。

火神のストロングポイントは跳躍力だと思いますが、勿論それだけではなく、ディフェンスやドリブルも優れていることは間違いありません。

特に圧巻なのはゾーンに入った時ですね。

ゾーンに入れば青峰と対等のスピードになってしまいますから向かうところ敵無しですね。

ゾーン無しでは青峰に歯が立たないと力の差がハッキリしているので少し矛盾も感じますが、仲間のために入るゾーンはより強力なのでしょう。

もしくはゾーンに入った青峰の力がそこまで上がらないのかですが、そんな事は無いと信じたいので火神がやはり凄すぎるんです。

個人的には、もう少し弱い設定で黒子と力を合わせて奇跡の世代に立ち向かう構図でも良かった気がします。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

関連するタグ

黒子のバスケ Replace PLUSを読んだ人はこんな漫画も読んでいます

黒子のバスケ Replace PLUSが好きな人におすすめの漫画

ページの先頭へ