この時代の不良で知らない人はいない漫画 - 特攻の拓の感想

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漫画レビュー数 3,136件

特攻の拓

4.004.00
画力
3.50
ストーリー
4.25
キャラクター
4.25
設定
3.50
演出
4.00
感想数
2
読んだ人
3

この時代の不良で知らない人はいない漫画

4.54.5
画力
4.5
ストーリー
5.0
キャラクター
4.5
設定
4.5
演出
5.0

目次

当時の不良のバイブル

この漫画の面白いところはとにかくキャラ設定が完璧なところです。まず、主人公の拓が本当は、頭の良い高校に行こうと受験をしたら、ありえないことに、同じ名前の私立の高校に入学してしまうところ。

そして、拓に会う人会う人みんな当時でいうツッパリと言えば良いでしょう。わかりやすいヤンキーが絡んで来て、拓が真面目すぎて、逆に「こいつタダモノじゃない」となり始める部分は本当に当時不良ではない僕には新鮮でした。

不良漫画なのに、不良に憧れたり不良じゃない真面目な人ほどこの漫画は夢中になったと思います。

最初の方は、ほんと鳴神 秀人に出会い、不良のスタートラインに立つ主人公ですが、そこから、間違って入学した私立聖蘭高校。しかし、そこには、とんでもない不良ばかり在籍していて、真面目な主人公拓が、その中で学校生活して行く様は、本当にギャグです。

この時代の背景にはリアルタイムで、ボンタンや短ランや長ランなど学ランが流行ってた時代で、そこに、バッグも赤テープを持ち手につけて(喧嘩買います)という意味で拓に付けたれたり、バッグの中に鉄板を仕込んで攻撃用にカスタムしたり。

当時の不良の要素が全部入ってる漫画で、当時、これを見て学ランを違反に変えた人も多いと思います。

そのくらい影響力があった漫画です。暴走族もそうです。多分、この漫画はかなりそこら辺忠実に再現してます。勿論、喧嘩のシーンはありえない抗争になるのである程度フィクション要素は多いですが、

喧嘩の発端などは、ほぼリアルだと思います。例えば、同じ学校内で、違う暴走族のチームが何個かあり、学校内で抗争が起きてしまう。とか、別のチームのバイクを盗もうとしたり

様々ですね。僕が一番気に入ってたのは、主人公の拓が一番仲良くしてた鮎川 真里(通称マーボー)は、爆音小僧という暴走族のリーダーで、そのチーム内でシンナー(通称アンパン)を主人公の拓に進めてこようとするシーンがあって、それを、チームリーダーの鮎川 真里が、シンナーをしてる人たちを

ボコボコに殴り、その時断っていた主人公の拓に「拓ちゃんはしてないよね?」と涙ながらに言うセリフは未だに頭に残ってる名シーンです。

とにかく最強は、武丸でしょう

この漫画、非常に沢山の個性ある暴走族のリーダーたちが出てきます。

その中でも、誰が一番強いか?と必ずみなさん疑問に持つ人は多いと思います。

では、誰が一番強いのか?鮎川 真里や鳴神 秀人 鰐淵 春樹 八尋 渉と大型暴走族のチームのリーダーが数々と出てきては、乱闘や喧嘩を漫画内でします。

しかし、見てると、だいたいこのリーダーたちは、だいたい同じくらいのレベルかたまに奇襲攻撃で倒すシーンはありますが、それでも、次の回にはやり返して同時に倒れるシーンが多いと思います。

しかし、そんな中僕が最強だと思ってるのは、上でも書きましたが一条武丸ですね。

この漫画が好きな人は多分皆この名前を言うのではないでしょうか。

この男強すぎるんです。最初の方は、マーボーと同格くらいで出始めました。

しかし、回を追うごとに彼の最強伝説ができ始めます。とにかくどの暴走族のリーダーも彼と目すら合わせません。理由は、切れると無敵になるからです。そして、その噂は、横浜中に轟いているわけです。

彼が、色んな所で喧嘩するシーンが数々あります。しかし、どんな相手もほぼワンパンで相手が吹っ飛びます。それか、戦意喪失です。その間、彼は、必ず片手なり骨を折ってギブスをつけた状態でこの強さです。

そして、極め付けは家が大金持ち。なので、本来鑑別所に行くはずが全て親の圧力で助かり、普通に不良ができていると言う待遇。

権力も力も全て兼ね揃えてる男がまさに、この一錠武丸なのです。逆に、彼より強い暴走族のリーダーは、鰐淵くらいではないかと言われてますが、(組織の大きさで測った場合)お互いで喧嘩するシーンはなく、そこに相州聖龍連盟會の会長の八尋 渉が次に上がるのではないかと思いますが、それも武丸との喧嘩シーンはなく、軽く目をそらすシーンで終わるので、多分、武丸が最強ではないかと思います。

あと、追記になりますが、武丸のチームは基本三人しかいません。それで、大型暴走族とためを張ってるのでそこも最強伝説に拍車をかけてる感じだと思います。

この漫画の続編が待たれる

この漫画は、最後拓がバイクで走って終わるのですが、最終的な終わりは描かれてません。

ファンはみんな、最終回を期待してたと思うのですが、次に繋がる形で終わってます。そのあと続編でセロニアスのお話など小説家しました。しかし、実際、この漫画のしっかりした最終回は、漫画では描かれてないので、続きを見たいと思うファンは多いと思います。

今、数年後の話でカブラギと言う漫画がやってますが、これをやるなら、この特攻の拓の続編を見たかったと思う人は大勢いると思います。個人的には、このカブラギで拓とか出てくるのではないか?と予想してますが。どうでしょうか。

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他のレビュアーの感想・評価

設定がぶっ飛びすぎている漫画

いい意味で昭和のヤンキーを表現した漫画だと思う。キャラクターの書き方がすごく雑なときがあるのに対して、バイクへのこだわりが終始見受けられることろが作画担当のバイクへの愛をとても感じる。個人的にはキャラでは風神雷神と天羽が好きで、特攻の拓好きには死んでしまった部分もあり天羽ファンが多いはず。なぜか最近でもコンビニの棚に復刻版が並んでいるところを見ると作品自体もまた読みたいというコアなファンが多いと思う。作中の風神雷神と言えばバイクを片手で持ったりなど、ぶっ飛んだ設定が多かったけれど拓ちゃん以外のキャラの中では天羽含め情があついキャラなので好きだった。マー坊の挽肉発言をはじめなんとも独創的な設定やセリフが多い、今では確実に紙面にのらないだろう漫画だけれども、同じころの原作者の作品はいつも似たような言い回しや設定が多いのできっと定着ファンへのサービスで1,2倍盛りくらいでキャラを作っているの...この感想を読む

3.53.5
  • 愛沢かすみ愛沢かすみ
  • 219view
  • 560文字

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