素晴らし過ぎるドラマ
序盤の展開がすごい笑える
まず、このドラマで一番目を引いたのは、木村拓哉演じる金田一二三男がミラクル魔法瓶を社内の陰謀でクビになり、今までエリート街道まっしぐらだった男が、いきなりホームレス級の貧乏になるところです。これが見てる人の最初に飛び込んできた一番のショッキングな部分だと思います。
そもそも、普通の社会でもトップのエリートがいきなり地獄級の貧乏に成り下がると、自殺もんだとは思いますが、このドラマは、うまくそこをコメディー感を入れて見せてる部分が非常に楽しかったです。
今ままで、100円のありがたみがわからなかった主人公の金田一二三男が、ゼロ円になり、知り合った子供達に教えられ、自動販売機の下を除いて10円を探したりなど、本来、リアルな人生ならありえない展開がドラマでは、うまく作られているのでそこも、非常にコミカルな印象を受けました。
そして、主人公だけでなく、次々と貧乏とは無縁のミラクル魔法瓶の社員と元上司二人(二階堂彩矢と模合謙吾)も加わりルームシェアをしながら、お金のありがたみをしみじみ感じながら
屋台ラーメン屋を助けたり、そこから、ホットドッグ屋を開店させて大儲けしたりと、していく中で、初心に必ず戻るお金のありがたみ。
そこを、必ず、ドラマ内で毎回魅せる部分非常に面白いと思いました。理由は、ドラマは、基本毎回一話毎に物語を変えて行き、意外と過去の話を最後の最後で回想シーンで見せたりしますが、
このドラマは、必ず、最後はお金のありがたみを見せてケチって周りにそれを理解してもらい、お金では変えない人脈や心を主人公は、受け止めていくシーンなんかは非常にほっこりきました。
見てる人もそこは、感じたんじゃないかと思います。
ミラクル魔法瓶の売り方がすご過ぎる
このドラマで、一番中心になるのは、当然、主人公が勤めていたミラクル魔法瓶です。
この会社で陰謀により主人公はクビになりますが、社員含め最後まで信じ切って最後は、
その魔法瓶の新型を作ろうとする発想がすごいと思いました。「みんなで新しいものを作りましょうよ」と主人公が下請け業者みんなを呼んで訴えるシーンは今だに頭から離れません。
そして、ライバル会社になっていた主人公をクビにした張本人(ミラクル魔法瓶の社長であり創業者の息子)との争いで、何度も工場が閉鎖されたり、嫌がらせを受け下請けが製作できない環境を作ったり(素材を相手の会社が全回収)かなりの山場がありました。
しかし、その都度、主人公は諦めず、そして、ミラクル魔法瓶の社長に頭も下げず媚も売らず一心にみんなの心をつないで作って最終的には、たまたま、電気屋に来た記者がそれを見て記事にして
話題になっていくシーンは、本当に見ものでした。しかし、ここのすごいところは、最初は、数を売ろうとしないで、品質で勝負して金額はその次という考えがドラマ中とはいえ圧倒されました。
結局一個の魔法瓶の値段がすごい金額になっても、主人公の物づくりへのしぶとさと、それをサポートする周りの根性が結局最後は、ヒットを生み出すシーンなどは、心打たれました。
このミラクル魔法瓶という会社は、もともと原点は物作りということを大事にしていた会社。
そして、実は、主人公は、創業者の腹違いの息子と終盤でわかり、実は、社長と兄弟。
そこで、「なぜ創業者は、実の息子ではなく腹違いの息子に会社の跡を継がせようとしたのか」
それは、「ミラクル魔法瓶の物作りへの愛情とそれを手にする人への情熱」と創業者が伝えるシーンは非常に「これぞ日本の物作り」と思った人は多いと思います。
まさに、お金のありがたみから、物作りへの大事さとドラマがだんだん変貌していく部分なんかは、毎回ドラマを観てて目が話せなくなったところだと思います。
それも、全てお金のありがたみ〜ミラクル魔法瓶の物作り〜結果それが収益を生む
とドラマの流れもうまく流れていくのでこの課程で主人公は、ミラクル魔法瓶を売っていくのでこの売り方はドラマとはいえすごい流れであり、非常に序盤では想像できなかった人が多いと思います。かなりの見所点だと思います。
とにかく俳優陣と女優陣が適役
このドラマ、主人公演じる木村拓哉から、模合謙吾役の中井貴一 二階堂 彩矢役の香里奈 大屋敷 統一郎役の藤木直人と、とにかく取り巻く俳優陣と女優陣が適役過ぎる点です。
役としっかりマッチしてますし、本来、「この俳優は、イメージが違うな」と必ずドラマでは2〜3人はいるものですが、このドラマは、とにかくどの役の役者も全て適任ですごいです。
なので、例えば、ドラマ中で主人公が熱くなったりして喧嘩したり、藤木直人ともみ合いになるシーンも、あまりにも俳優陣が適役過ぎて、そのもめてるシーンがあっという間に感じてしますレベルです。
なかなかドラマでこういう全てが適役というのは少ないのでそこもこのドラマの見所だと僕は思います。
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