俳優女優は良いのに。
くるみが可愛いだけです。
天然キャラのくるみが氷室に振り回されているところがたまらなくキュンキュンする。このドラマは内容としてはとてもツッコミどころ満載で、電話だけでその場のことがわかる氷室とか可愛くて天然のくるみとか刑事ドラマとしてはのめり込みづらい。
しかし、くるみの可愛さに目を向けると潜入捜査のためにコスプレをしたり、天然発言をしたりと可愛さが全開で婚約者と結婚するのか、氷室とくっつくのかそればかりを気にして見ていました。
そんなセリフ言われてみたい。
リモートしている氷室がくるみに、「約束する君は俺が守る」っていうセリフがあるのですが、婚約者でもないイケメンの上司にこんな事言われたら好きになってしまいますよね。氷室としては部下だから死なせはしないっていう意味合いで言ったのかもしれませんが惹かれつつあるくるみはドキドキ。そして見ている私もキュンキュンドキドキしてしまいました。
実際の上司にこんなセリフを言われたらモラハラかセクハラで訴えられてしまうところですが、こんなセリフを言っても許されてしまう。それどころかドキドキさせる氷室はいろんな意味で凄い。
ボブには演技で言ったことだと言っていましたが言葉のトーン的に演技とは思えなかったです。
お互い惹かれあっているかのような描写はあるものの、実際に付き合ったりということも最終回では描かれていないことをかんがえる想像にお任せしますということなのだろうか。
刑事モノとしてではなく恋愛ものとしてドラマを見ていた私としてはちょっとハッキリしてもらいたかったな。
不憫な人。
くるみの婚約者は顔は格好いいのに不憫な人。結婚式間際にくるみに置いてかれる彼の心境を考えるといたたまれない。そげなーって口癖も彼の残念な感じをとてもよく表しているとは思う。
伸吾は本当にくるみのことを考えているいい奴だけど東大卒でエリート刑事の氷室と比べるとどうしても劣っている感が否めない。
結婚式なのに仕事へ行ってしまったことを考えると彼はやっぱり、良い人だから結婚してもいいかな、程度の存在なのかなと思ってしまった。
そうすると本当に不憫すぎる。
結婚式をすっぽかされた彼はあのあとどうしたのだろうか。考えただけで切ないです。
期待しすぎた物語
原作が金田一少年の事件簿を書いている人だからもっとサスペンス色強めを期待していたら内容はかなり薄め。というか、現実的な東大卒でも携帯でくるみが言ったことしか聞いていないのにそこまでわかるものなのかなーと違和感が強め。あの時代は携帯電話で話すだけでも最先端だったけど、今の発展したテレビ電話とかの技術をいれて新しくまた書き直したらもっと面白くて説得力のあるものになるのではないかと思う。
スネイルは噛ませ役
氷室のトラウマの原因で物語の超重要人物にならなければいけないスネイルが実はもう殺されていたという呆気なさ。そこはもうちょっと掘り下げても良いのではないかと思う。最初からスネイルの話題を引っ張ってきていよいよ最終対決。というところで金田一少年でいうところの高遠みたいな人が登場してくるみたちを引っ掻き回すっていう展開を期待して見ていたのにあの結末はない。結局目の前で姉を殺された妹が好きな人である氷室を姉が縛り付けるのは許せない女の嫉妬という展開なんて納得出来ない。
いや、女の嫉妬は怖いっていうのはわかるけどその話にするんであればスネイルをあんな重要人物っぽく引っ張る必要性は無かったのではないか。
高遠のような殺人狂にしろとはいわないがわ東大卒の氷室と対するような人として描いてくれたほうがミステリーサスペンスものとしても熱い展開になったはずなのにあんなヤンキー崩れだなんてガッカリした。とんだ噛ませ役をつくってくれたもんだ。
時代が追い付かなかった。
くるみを氷室が携帯電話でリモートするっていう設定はとても良いものなのにイマイチ良作になりきれなかったのには、携帯電話が普及しはじめたころでまだちょっと時代が早かったのではないかと思う。先程も書いた通り今の時代なら電話で話すだけでなく、写真をおくったりテレビ電話で会話をしたりLINEなどのチャット機能を使ったりとリモートがもっと強調できる話しが作れるはずである。良作になるには時代が追い付かなかったのだろう。 今の時代ならちょっとした情報操作で簡単にみんなをリモートすることが出来る。 TwitterやFacebookでフェイクニュースを流すのだって一種のリモートなのだから。今の時代につくったリモートならもっと良作なものが作れるに違いない。
次回作も作れそうな終わり方だったので、また復活して作ってくれないか期待している。
曲と内容の違和感。
エンディング曲はとっても良い。切なくて男と女の別れを歌っている歌詞だから。最初はスネイルののこともあり、内容とマッチしてる。素敵な曲だなって思っていたのにスネイルのかませ犬的扱いをみてちょっと内容とあっていないんじゃないかって思った。
スネイルを殺した愛した人の妹のことを思うと純粋に切ない曲だなとは思えず女の怖い曲な気がしてしまう。
これならもうちょっと女の怖さを歌った曲のほうがマッチしているように思う。なまじいい曲だからこのドラマとのマッチしなさがとても残念。
何度も言うが本当に曲は良いのだ。
氷室の心情を歌っているようにも読み取れるし、普通に男女のわかれともとれる。曲が良いからこそ最終回の残念感は凄いし急にマッチしてないように感じてしまうのだ。
ラブコメとしてなら。
最終的にサスペンスドラマ、刑事ドラマとしてはあまり良いものとは言えなかったがラブコメとして見るなら全然面白いと思います。
氷室とくるみがくっつくのかどうか、くるみの婚約者は一体どうするのか。と恋愛目線で見るととてもドキドキするし、この場面で若干氷室がくるみに惹かれはじめてるな、とかくるみはなんだかんだいいつつ氷室のことが好きなのかなとか思うとキュンキュンします。
くるみの婚約者である伸吾がいることで三角関係という面でも見れますし、もともとが恋愛ものではないのでドロドロした恋愛ものが好きではない人も楽しんで見られると思います。
それにその人その人の心情を勝手に想像するだけで胸がワクワクするという楽しみ方もあります。
刑事モノでミステリーものでサスペンスでっていうのが本来のものだとは思いますがせっかく格好いい氷室と優しい伸吾、そして可愛いくるみがいるのだからこういううがった見方をしても良いのではないでしょうか。
というか、そういうのも含めたうえでこのドラマを作ったような気がしてなりません。
女の子は何かにつけて恋愛ものにしたがる傾向があると思いますがまさにこのドラマはそんな女の子にうってつけのドラマだと思います。
俳優女優はいいのに。
最終結論です。
このドラマは俳優は格好いいし女優は可愛い。
だけど中身的にはんーって思う部分が多いです。せっかく良い役者を揃えているのにこれじゃ黒歴史になり得ないでしょう。
だからこその俳優女優はいいのに。です。
このキャストが揃えられるのならもっと面白いものが見たかったというのが本音。
最初の期待感からの最後の残念感。
なんでこんな脚本になったのか。原作を読んだことはないので最終回がドラマと同じなのかどうかはわかりませんが、原作が同じ終わり方なら脚本を変えて欲しかったし原作のラストが違うなら脚本家がもっと頑張って欲しかった。
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