今でも「ESCAPE」歌えます(笑)
ワイルドセブンの少女版!?とにかくカッコよかった!
どうして人って、「昔ワルいことしてたんでしょ?」みたいな匂いに惹かれるの
でしょう。今でこそ、こういう雰囲気のドラマって「そういえば見かけなくなったなー」と思うのですが、ダークヒーロー的なもの、ワルいことして捕まっていた人たちが「今度はワルいやつを懲らしめる」的な構図って、すたれないのかもしれません。
懲らしめる、という意味では「偉大なるマンネリ」の水戸黄門も連想されそうです
(わたしだけ?)。まだ若い彼女たちが、淀橋に引き取られて5人で力を合わせて敵を倒していく、というのは「チャーリーズ・エンジェル」のようでもある!?
もう20年も前のドラマですが、若い女子たちにそれぞれの「特技」があり、5人が力を
合わせて、リーダーの男の指示の元、事件を解決していくというのが「カッコよくて」
シビれました。毎週の放送が待ち遠しかった番組のひとつです。
ホントなら、悪いことしなさそうなイメージの女優たちの配役
勝手なイメージですが、ともさかりえに篠原ともえ、遠藤久美子に鈴木紗理奈、そして知念里奈。
失礼ながら鈴木紗理奈は、「やんちゃ時代」があってもおかしくなさそうなキャラクターに見えますが(あくまでもキャラクター、イメージです)、他の女優たちが「何らかの罪を犯して、服役していたのが脱獄を図る」という設定が、何より興味をそそられました。
あれから20年ですから、彼女たちも恋愛や結婚、出産などでそれぞれの道を歩んでいるわけですが、
このドラマははたして、彼女たちにとって「代表作」になっているのでしょうか・・・。
ワイルドな生き方、ってなかなかできそうでできません。
ましてや、罪を犯して服役するなんて、基本的には「あってはいけない」ワケですよね。
もちろん、エンクミが演じたイヅミのように「罪をかぶって服役する」というように、それぞれに
「ワケ」があるワケなのですが。
「罪を犯すわけにはいかない」という意識が、わたしたちの中に自然と“刷り込まれている”から、
こうした前科者の「ワケありな人たち」が脱走して、第三者の助けを借りて、
「社会的には死んだことになっているけれど、実は生きてて難しいミッションを解決していく」という
ストーリーが、魅力的に映るのでしょうか・・・。
個人的には、この5人の「個性的な彼女たち」をまとめていく、謎の多い男=淀橋役の唐渡亮の存在感が大きく、この人からも目が離せませんでした。
ちょうど同じくらいか、もう少しあとだったかもしれませんが、唐渡さんが「NHKの朝のテレビ小説」にも役者として登場してきた時には、正直驚きました!!
個人的には、唐渡さんという役者を見たのは、この「FIVE」が初めてだったのと、モデル出身の長身に加え、黒い肌にワイルドなまなざしというのは、まさにこうした「わけあり女子たちをまとめる」ような影のある役にぴったりハマっているようで、朝の時間帯、ましてや「朝のテレビ小説」という番組とは縁がないのでは?(失礼!!)と、思ってしまうくらい「ワイルド中のワイルド」に見えました。
デビュー直後!?初々しすぎる深田恭子
加えて、このドラマが貴重なのは、「まだあどけない深田恭子」の姿を拝めるから、だと思います。
車椅子姿で、難病で心を閉ざしている少女、という役どころで、セリフは棒読みもいいところ(失礼!!)だった記憶がありますが、それがかえって「難病を抱えた気難しい少女」的な役を際立たせ、いろんな意味でインパクトを残しているのかもしれません。
そんな深キョンも、もう30代半ば。
可愛らしさはそのままに、サーフィンをしたり水着姿の写真集に、某化粧品メーカーのCMキャラクターと、今も第一線で活躍中。 ごくたまに、「深キョンも大人になったんだねぇ」と、親戚のおばちゃんのような心境になりそうです。
ドラマ自体は、回数を重ねるごとに収集がつかなくなってしまったのか、1回め、2回めと、はじめの方が面白かったと印象が強いですが、個人的には」最後まで見逃すことなく鑑賞した、夢中になった番組のひとつです。
最後に、主題歌のMOON CHILDの「ESCAPE」は、ホントかっこよかった!!
今でもイントロを聞くとつい、口ずさんでしまいます。ドラマ以上に、インパクトの濃い歌だったかも。
MOON CHILD自体は解散してしまったようですが、この曲は今でも大好きです。
もし、もしだけれど「FIVE その後の彼女たち」みたいに続編とか、リメイクで今の女優さんで
配役してまたこのドラマが放送されるようなことがあったら、つい見てしまうかもしれません(笑)。
ただ、当時の女優さんたちが、「大人になった当時の役」を承諾して出演するような感じには
ならないと思うし、「あの時だからできた役」なんだろうなぁ。
これから改めて、彼女たちがああいった「アウトロー」な役を、年月を経て今ふたたび演じる、
ってことは考えにくいですよね。一方で何だか、「のぞき見てみたい」気がします。
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