仕事のやる気が出てくるドラマ - ハケンの品格 HAKEN NO HINKAKUの感想

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ドラマレビュー数 1,147件

ハケンの品格 HAKEN NO HINKAKU

4.734.73
映像
4.50
脚本
4.67
キャスト
5.00
音楽
4.50
演出
4.83
感想数
3
観た人
8

仕事のやる気が出てくるドラマ

4.54.5
映像
4.0
脚本
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
5.0

目次

スーパーハケンの大前春子さんになりたい!

主人公の大前春子さんはとにかく仕事が早く頭の切れるスーパーハケン社員。3ヶ月働いて3ヶ月旅に出るという私生活も謎な大前さん。無愛想で会社では基本的に誰とも話さないけどなぜか周りの目を引くような存在。そんな大前さんの働く姿がかっこよくて、当時就職活動をしていた私は大前さんのようなスーパー社員になりたいと思って毎回楽しみに見ていました。パソコンをカチカチ打ってすぐに企画書も作れてしまう大前さんの仕事ぶりは見ていてスカッとするような気持ちよさがあります。無駄な残業はせず定時に必ず帰る姿もカッコイイです!!

キャストが最高!

このドラマに出てくるキャストはそれぞれのキャラクターに合っており見ていて安心感がありました。仕事の要領は良くないけど可愛らいらしくて助けてあげたくなるような森みゆき演じる加藤あいも良い役をしていました。また、バリバリ仕事はできるけど性格が曲がっている東海林武演じる大泉洋と大前春子演じる篠原涼子との対決はいつ見ても面白かったです。変わり者の2人の恋愛はお互いに素直になれないところがじれったく、いつもそんな2人を応援しながら見ていました。主任の里中さん演じる小泉孝太郎もとても良かったです。あんな優しくて理解してくれる上司がいたら絶対好きになっちゃいますよね。でもあんな天使のような上司は実際いないのが現実ですけどね・・・。

ハケンと正社員の格差

正社員に憧れるハケン社員の森みゆきの気持ちは現代のハケン社員のリアルな心情を描いていました。ハケンと正社員ではどうしても格差が出てしまい、同等な立場で働くのは難しいという事をドラマを見ていて感じました。正社員がハケンの事を「ハケンさん」と呼ぶのは実際の会社でもありうることですが、やはり「ハケンさん」ではなく名前で読んで欲しいですよね。同じように仕事をしているのに正社員・契約社員・ハケン社員・アルバイトなど立場の違いで格差が生まれる事は悲しいことだと思います。実際に私も正社員やアルバイトなど様々な立場で働いたことはありますが、正社員でない場合、会社に馴染めない感じや正社員に気をつかうことがあり自分自信で自分の価値を下げてしまうような気持ちになる事が良くありました。

ハケンとしての誇りを持ち自分らしく生きる

しかし、主人公の大前春子さんはハケンであることに対して誇りを持っています。ハケンとして生きる事を自ら選び、自分という人間の価値を自分の努力で作り出している姿に感銘を受けました。数えきれないほどの資格を持つ大前さんはきっと計り知れないほどの努力をしていることでしょう。自分がどんな立場であっても自分の仕事や生き方に対して誇りを持ち、他と比べるのではなく自分らしく生きる生き方を教えてくれた素晴らしいドラマでした。きっとこのようなスーパーハケンは、その人の今までの経験や努力によって生まれたものだと思います。大前さんのようなスーパーハケンとまでは行かなくても、誰にでもこの人のような素敵な人間になれるチャンスはあるのだと思います。

努力は自分の価値を高めるもの

資格を取ることもそうだし、仕事で認められる為にも努力は必ず必要です。一生懸命に頑張ったことはいつか自分のためになるし、いつかどこかで必ず役に立つということを大前さんは教えてくれたような気がします。そして、その努力によって手に入る自由や喜びがあるのだということが、3ヶ月仕事して3ヶ月旅に出るという彼女の生き方によって示されているのだと感じました。

生き方は人それぞれ

生き方は人それぞれあって、何が正解というのはないのだとこのドラマを見て感じました。正社員として会社で一生懸命に決められた仕事をすることも素敵な生き方だし、ハケン社員で自分の特技を生かして仕事をするのも素敵な生き方です。どんな仕事にも誇りを持ち、自分に自信を持つことは周りに対してもそのパワーを与えるのだと思います。このドラマに出てくる森みゆきも最初は自分に自信がない人間でしたが、大前さんと出会って彼女はすっかり人が変わったように自信に溢れた魅力的な女性になりました。そんな風に自分の周りにいる人を良い方向へ変えることができる人間的な素晴らしさを持った大前さんはやっぱりすごい人です。

観るときの状況によって新しい発見ができるドラマ

このドラマは一度観るだけではもったいないくらい素晴らしいドラマです。見ているだけで面白くつい何度も見てしまうのですが、学生の時に観て感じたことと社会人になってから改めて観て感じたことは異なりました。最初はただバリバリ仕事をする大前さんの姿に憧れを抱き私もあんな社会人になれたらと思って観ていただけだったのが、社会人になってから観てみると大前さんそのものの生き方に興味を持つようになりました。主婦になった今、改めて観ると違う発見があるのだろうと思います。また、歳を重ねるごとに観ていきたいと思います。

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他のレビュアーの感想・評価

ハケンの品格 感想

篠原涼子演じる大前春子は、なぜ派遣社員を貫くのか?いくつもの資格を持つ大前春子は周りの社員から、大前春子にできないことはないと思われています。実際にこんなに資格って取れるのかなぁ〜とおもいますよね。ドラマの中でも車がエンストしてみんな大前春子に任せた結果、部品ボロボロになったし(笑)できない!って言えない大前春子の強がりも可愛いいけど。最初から言えよ!って言った東海林主任に笑えました。残業は無能な社員がやるとか、冷たい発言が多いけど、本当は誰よりも仲間思いな大前春子が私は好きになりました。会社の倒産がきっかけで、悲しい別れを経験し派遣につながるけど、個人的にはもっと大前春子の過去の部分を濃く描いても良かったんじゃないかと。その方がもっと孤独感が出たし、感情移入できたかも。大前春子の恋?!三角関係?!個人的に好きだったのが小泉孝太郎演じる里中賢介と大泉洋演じる東海林武の恋愛模様ですね!何...この感想を読む

5.05.0
  • エルサエルサ
  • 405view
  • 1154文字
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今の時代だからこそ、見るべきドラマ。

派遣社員としてのスキルを持つ女性と、スキルどころかPCもままならない女性、派遣社員を蔑む正社員と受け入れる正社員。対極にある人物がうまく折り合いとても良くできた作品だと思う。格差社会だからこそ浮き彫りになる「役職」「立場」を主人公が涼しい顔で一刀両断する様は見ていて気持ちが良いどころかモチベーション向上にもなるドラマだと思う。努力で手に入れた何でもこなす女性が煙たがられるのは今の時代でもやはり残っており、それが無くならないのは「正社員」と「派遣社員」を差別することでしかアイデンティティを保てない人間が少なからずいるからこそ、というのが忠実に描かれている。かといって鬱陶しいストーリーではなく、コミカルなおかげで鑑賞後はスッキリとした気持ちになれるドラマだと思う。俳優もそのキャラクターに合った設定で不自然さもない。野暮ったい「とっくり」でもメイク方法やスタイルなど、オシャレ目線で楽しめる部分...この感想を読む

4.74.7
  • そるとそると
  • 108view
  • 506文字

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