1980年代のアメリカはカリフォルニア州コンプトン - ストレイト・アウタ・コンプトンの感想

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1980年代のアメリカはカリフォルニア州コンプトン

3.53.5
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
5.0

目次

差別される黒人

1980年代アメリカでは黒人差別の習慣はまだ色濃くのこっている。

その中でも青年たちは結託して音楽と成長していく姿が垣間見える

ここで注目すべきは、まさに差別され同じコミュニティや同じ世界にすんでいる青年たちだ

まともな仕事もにもつけない彼らは裏社会で自分の存在価値や居場所を見つけていく

その中で警察のお世話になったり、殺されたりして仲間を失う心情を影に生き方をしらない

ジレンマや葛藤は見ものだ

この映画に興味を持つ、N.W.Aを知っているのなら共感できると思う

その中でも青年たちは音楽という自分たちのステージを見つけ出し

音楽でいきていくことを誓い、ヒップホップとともに成長していく

N.W.Aのみならずヒップホップが好きならとても見ごたえのある作品だ

音楽

音楽が黒人差別を改めるきっかけとなった

裏目になることもあったが

しかしここで注目すべきはさっきの続きだ

差別的な対応をされる黒人で犯罪に手をそめていた青年たちがまさに

アメリカンドリームをつかむ

ヒップホップでだ

音楽といってもたくさんあるがロックやシンガー

楽器をひけたりなどすぐに始められるものじゃないと思われるが

マイクひとつで大きくなるヒップホップコミュニティはまさに彼らの登竜門であった

見ごたえがあるし、あこがれる

iceCUBEやDr.DREは本当にかっこいいし

今でも聞ける音楽だ

まさにその始祖となった音楽だし

彼らの主張が伝わる

ヒップホップがただ彼らの叫びだということが伝わると言う面では

ヒップホップが嫌いな人、不良の音楽だと思っている人にこそ見てほしい

80年代のコンプトンはギャングの住処

もっとも危険な地区とされていたが

そのなかでも光るものを見つけ腐らずに音楽を続けた彼らは憧れだ

N.W.Aとして爆発的な人気をうみリッチになるというだけのストーリーじゃないのも

アメリカ映画らしく好印象だ

人気がでても警察の弾圧は続くし、それに負けないN.W.Aはまさに信念がある

胸を打ち、自分に照らし合わせてまた夢を見るきっかけになるとおもった

演出や映像も情景や心情を映し出していて

感情移入しやすい

とくにDr.DREがフェラーリでスタジオを飛び出したシーンや警察に弾圧されるシーンは彼らの心情が

ダイレクトに伝わった

N.W.Aとして成功してリッチになり

行われるパーティーは必見だ

一世を風靡する音楽と言う夢を実感できるシーンだからだ

ヒップホップコミュニティ

N.W.Aの爆発的な人気を皮切りにレーベルや東西を分けるコミュニティが発達していく姿も描かれている

これはこの映画が終わりではなく、始まりと言えることがわかる

easyEがなくなるのもしてきたことを振り返れた心当たりがあったし

N.W.Aの終わりをつげた

これはN.W.Aが終わっただけでiceCUBEやDr,DREたちにすれば始まりだ

そして前述につながる

映画だけでなくこれを気にヒップホップに興味をもってもらえたら私もうれしい

もちろん後世につながるヒップホップ文化の礎ともなっているので不良の音楽などの

頭ごなしな意見も変わると思う

特にN.W.Aが黒人の主張と和訳できることがなによりだ

弾圧されていた黒人たちの叫びや胸のうちを伝えてくれた

ヒップホップだけではなく

黒人たちを救うきっかけとなっただろう

今でこそ薄れてきたがまた音楽が同じようなことをしてくれたら

救うきっかけになるし文化として発達するだろう

その証拠に東西をわけ争ったヒップホップもいまや争うことなく

音楽と言う枠で発達し伸びている

日本でも最近はやっているラップやヒップホップはここが始祖だと思っていいだろう

始祖を知ることで日本でも彼らの主張が伝わるし

差別や弾圧することを抑制してくれたら彼らもうれしいとおもう

ストーリーとしても最後はeasyEがなくなって感動して終わりという形と思うが

むしろここが始まりだというメッセージもあるから良い意味で裏切ってくれたし

最初は町のギャングがビッグドリームをつかむ姿がアメリカンドリームを彷彿としてくれた

日本人としても音楽が成功するケースはあるし同じ夢を見れる

今、夢を忘れてしまった大人や前述のとおりこの音楽を嫌っている人にこそ必要な映画だ

夢はいつだって忘れてはいけないしもう一度やってみてもいい

遅くないといったメッセージ性も受け取れた

そういった面ではアメリカ映画臭かった

いい意味でも悪い意味でも

アメリカ映画、音楽が題材、単なるサクセスストーリーが嫌な人にはうってつけだし

本当にお勧めできる映画だ

ヒップホップで何を伝えたかったか、夢ってなんなのか

再確認させてくれる

良い事ばかりじゃないがやってみるだけの価値があること

音楽だけじゃなくて音楽で主張したいことを伝える

共感を得る、自分をメディアとして

思っていたことを伝える力となって思いを伝える

その上で自分を成長させていく

サクセスストーリーやアメリカ万歳で終わってしまう映画に飽きてしまった人にもおすすめしたい

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